夏目漱石

不思議な夢の世界へ。夏目漱石『夢十夜』のあらすじと感想。

夏目漱石といえば、『坊っちゃん』や『こころ』、『三四郎』など、長編小説が有名です。

でも、短編小説もたくさん書いているんですね。

そんな短編に手を伸ばしてみました。

今回読んだのは、夏目漱石の『夢十夜』です!

10の夢を描いたものになります

いずれも短く、全体をとおしても一時間もあれば読み切ることができます。

時間が空いたときに読むにはちょうどよいかもしれません。

ここでは、『夢十夜』のあらすじや感想を紹介していきます。

『夢十夜』のあらすじ

【第一夜】

「こんな夢を見た。」

(夏目漱石『夢十夜』より)

死ぬ間際の女に「百年待っていて下さい」と頼まれた。

とても死ぬように思えなかったがやはり死んでしまった。

私は、女との約束のとおり、墓の横で再び彼女が現れるのを待つことにした。

赤い日が東から昇り、西へ沈むのを何度も見る。

そのうちに女に騙されたのではないかと疑い始めるようになる。

そんな私の前に、一輪の真白な百合が伸びてくる。

そこではたと気づく。

いつの間にか百年が過ぎていた。

 

こうした夢の世界のできごとが10ほど描かれている。

時代に統一性はなく、現在(明治)を始め、神代・鎌倉・100年後とばらばらである。

第一夜、第二夜、第三夜、第五夜の書き出しが、

「こんな夢を見た」

となっており、有名な出だしでもある。

不思議な夢の世界

夏目漱石の長編小説はほとんど読んでいたので、とても不思議な気持ちでこの小説を読みました。

夏目漱石の作品って、読んでいるとなんとなく、テーマというか、訴えたいものを感じると思います。

前期三部作だと形は違えど恋愛ですし、後期三部作だと人のエゴみたいな。

でも、『夢十夜』だとそれがさっぱりわからないんですね。

一つひとつの話が短いからなのかもしれません。

ただ、何回読んでもよくわからない。

そういう夢物語として読むのなら楽しめるんですけどね。

ですので、『夢十夜』を読むときは、深く考えずに読んだ方がおもしろいと思います。

おわりに

今回は感想もほぼなく短いです。

それくらい『夢十夜』の方も短いです。

ふつうに読んでいっても、全部合わせて一時間もあれば余裕で読み切れてしまいます。

一編だけなら10分もかかりません。

ですので、ちょっとした隙間時間にぴったり。

長編小説や難解な小説を読んで疲れた時に手を取ってみてはいかがでしょうか。