#名刺代わりの小説10選

【#名刺代わりの小説10選】を集計してみた!小説・作家ランキングトップ10!

Twitterのアカウントの中で個人的に一番楽しいのが読書アカウント。

そんな読書アカウントで、多くの人が行っていること。

それが、【#名刺代わりの小説10選】です!

こういうやつですね。

見てのとおり、名刺代わりに自分の好きな小説、影響を受けた小説、おすすめの小説などを10冊まとめてツイートするというものです。

これがとてもおもしろい!

自分の10冊を選ぶのもそうですし、ほかの人の【#名刺代わりの小説10選】によって名作と出会うこともできます。

好みが似た人がいると、ついフォローしてしまいます。

【#名刺代わりの小説10選】がどんなものかは別記事にしてあるのでよろしければ読んでください。

そんな【#名刺代わりの小説10選】を見ていると、だいたい人気のある作家さんや小説が出そろってきます。

でも実際にどの作家さんと小説が人気あるのかははっきりしませんよね。

どうにも気になったので、ひとまず100人分集計してみようと実施してみました!

これが思ったよりも大変で……。

20人くらいで、

「いったい何をしているんだろう……」

という気持ちになり、50人を超えたあたりから、

「しんどい。でも、ここまで来たらもう止められない……」

80人を超えてようやく、楽しくなってくるといったものでした。

さてそんな集計結果なので、ぜひ今後の皆様が選ぶ小説の参考になればうれしいなと思います。

Contents

【#名刺代わりの小説10選】の集計方法について

すぐに発表にいきたいところですがちょっとその前に。

アンケートにしても統計にしても、どういう対象にどういう方法で実施したかで、その信憑性や、結果の意味が変わってくるものです。

集計結果の前に、今回の集計をどういう方法で実施したのかを簡単に説明しておきます。

対象は、Twitterで目についたものから100人分

集計を行おうと思ったときに、まず決めていたのは、

「えり好みせず、目についた【#名刺代わりの小説10選】から集計していく!」

ということです。

単純に自分と好みが合う【#名刺代わりの小説10選】の方が、見つけてうれしい気持ちになりますが、それだとより客観的な集計にはなりませんよね。

ですので、Twitterをやりながら、目についたものは、いいね!→リツイート→スクリーンショットの流れで保存していきました。

一度リツイートをしておけば、同じ人のツイートと被ることがないので、きっちり人数分になっています。

ですので、中には、10選のうち、5選同じ作家の作品という人や、全部海外作品で埋めている人もいましたし、私が知っている小説が一つもない人もいました。

作家が重複しているときは「1」として集計

一人の【#名刺代わりの小説10選】の中で、同じ作家さんの作品が入っていることがあります。

そのときは、作家さんへの票は「1」として集計しました。

たとえば、伊坂幸太郎さんの作品が5つに、東野圭吾さんが3つ、米澤穂信さんと森見登美彦さんの作品が1つずつだったとしたら、この4人に1票ずつ入ったとして考えています。

作品が5つあるからといって、伊坂幸太郎さん×5とはしていません。

その方が、どれだけ幅広い人に人気があるのかという結果になるかと思ったからです。

10選より、多くても少なくても対象外とする

【#名刺代わりの小説10選】としていても、選びきれずに小説が9選だったり、11選だったりする人もいます。

今回は、10選ちょうどでなかったツイートについては、目についても対象外としました。

集計上、100人なら1000票、200人なら2000票とわかりやすくかつ間違いを少なくしたかったからです。

〇〇シリーズというくくりはありだけど……

【#名刺代わりの小説10選】を見ていると、小説のタイトルではなく、〇〇シリーズとしている人もいます。

【十二国記シリーズ】、【古典部シリーズ】、【ガリレオシリーズ】、【守り人シリーズ】といった感じで。

小説単品のタイトルではないですが、今回はそれもありとしています。

ただし、【〇〇シリーズ】としてのものと、本のタイトルで書かれているそのシリーズは合計していません。

たとえば、米澤穂信さんの【古典部シリーズ】に1票、『氷菓』が2票、『クドリャフカの順番』が2票あっても、【古典部シリーズ】で5票とするのではなく、それぞれそのまま、1票、2票、2票とします。

この記事とは別に【〇〇シリーズ】としてのランキングもしているので、そちらでは合計して比べています。

今回は純粋に、人気の小説としてどれが多かったかなというのを知りたかったのでそうしました。

作家や小説の文字間違いはおおよそで訂正

Twitterを見ていくと、わりと文字間違いが多かったように思います。

恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』が『蜂蜜と遠雷』になっていたりとか。

こうした「まあ間違いだろう」というものは、訂正して集計しています。

作家さんの下の名前の漢字間違いもちょこちょこありましたね。

自分が初めて知る作家さんだとあっているのかどうかがわからないのでちょっと不安です。

もろもろ集計した有効得票数!

上記のような考え方で集計していきました。

今回【#名刺代わりの小説10選】を集計して、有効得票数としては、

〇集計人数→100人

〇小説→1000票

〇名前があがった小説→621タイトル

〇作家→907票

〇名前があがった作家→333人

となっています。

作家さんの有効得票数が少なくなっているのは、上記した作家さんの重複があるからですね。

100人を集計なので、どんなに多くても一つの作品、一人の作家さんで100票までしか入らないということを念頭に集計結果を見ていただければと思います。

【#名刺代わりの小説10選】人気作家ランキングトップ10!

第1位 伊坂幸太郎さん(32票)

さっそく結果発表です!

作家部門栄光の第1位は伊坂幸太郎さん!!

100人集計したうち、32名の方が伊坂幸太郎さんの作品を選んでいたことになります!

もう少し票がばらけるかと思いましたが、序盤から見事なスタートダッシュを決め、最後までトップを守り切りました。

伊坂幸太郎さんの場合、作品の中で断トツでこれが人気だったという小説はありませんでしたが、とにかくたくさんの小説が選ばれていました。

『ゴールデンスランバー』『オー・ファーザー』『砂漠』『陽気なギャングシリーズ』『アイネクライネナハトムジーク』『ラッシュライフ』『マリアビートル』『逆ソクラテス』などなど。

映画化された作品が多いのも選ばれた理由かもしれませんね。

私も伊坂幸太郎さんの作品はかなり好んで読んでいるので納得の第1位です!

第2位 東野圭吾さん(29票)

惜しくも3票差で第2位となりましたのは、ミステリーといえばこの人。

29票獲得で第2位東野圭吾さん!

意外と集計前半はぽつりぽつりでしたが、後半怒涛の追い上げで、ほかの有名作家さんたちをごぼう抜き!

あれよあれよと2番手まで上り詰めました!

私の予想では東野圭吾さんが第1位になるかなと思っていたのですが、今回の倍集計したらもしかしたら逆転もあったかもしれません。

東野圭吾さんも、『容疑者Xの献身』を始めとする【ガリレオシリーズ】や、『人魚の眠る家』『ラプラスの魔女』『流星の絆』『マスカレードホテル』『秘密』『手紙』『ナミヤ雑貨店の奇跡』など有名作品だらけです。

こちらも映画化、ドラマ化された作品が多く、知名度は抜きんでています!

もっとも票が集まったのが『容疑者Xの献身』でした。

第3位 村上春樹さん(24票)

読書家を豪語するならこの方の作品は読んでおきたい!!

第3位は村上春樹さん!

本好きでこの方の名前を知らない人はいないことでしょう。

素敵で有名な作品が多く、新刊が出るときは行列もできますね。

なかなか難しいため、軽く本を読みたい人は手が伸びづらいのかもしれません。

かくゆう私もそんなに多くは読めておらず……。

まだ『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』くらいで、もっと読みたいとは思っているのですが。

さて、そんな村上春樹さんですが、作品としては、『1Q84』『アフターダーク』『海辺のカフカ』『スプートニクの恋人』『ノルウェイの森』『羊をめぐる冒険』などがあがっていました。

第4位 有川浩さん(22票)

22票で第4位となったのは、有川浩さん!

有川浩さんの作品はとにかく読みやすくおもしろいものが多いですね。

読書初心者でもすっと入りやすい作家さんかなと思います。

私も有川浩さんはすごく好き!

『図書館戦争』も全巻すぐに読み切ったし、『県庁おもてなし課』も何度も読み返したものです。

作品としては、『図書館戦争』『阪急電車』『植物図鑑』『キケン』『空飛ぶ広報室』『三匹のおっさん』『レインツリーの国』などがあがっていました。

今回は入っていませんでしたが、『フリーター、家を買う』も泣けるいい作品です。

第5位 辻村深月さん(20票)

第5位は同率で20票の作家さんが2人。

1人目は辻村深月さん!

辻村深月さんの小説は、表紙が優しい雰囲気のものが多いですよね。

書店でもよく平積みにされているのですぐに見つかります。

作品としては、『かがみの孤城』『家族シアター』『凍りのくじら』『僕のメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『ツナグ』『ハケンアニメ』などがあがっています。

何気に私はまだ1冊も読んだことがなかったので、これを機会に読ませていただこうと思います。

さっそく票が一番集まっていた『凍りのくじら』から購入してみました!

同率5位 森見登美彦さん(20票)

同率5位の2人目は、森見登美彦さん!

私も大学生のころから好きな作家さんの一人です。

初めて読んだのは『夜は短し歩けよ乙女』。

そのころから常に好きな作家上位3人に入るくらい好きで、全作品購入しています。

シリアスな小説とふざけたようなテイストの小説があり、どちらもそれぞれにおもしろい!

読みやすいのは圧倒的に後者ですが。

なぜか実写化よりもアニメ化されている作品の多い作家さんです。

作品としては、『夜は短し歩けよ乙女』『恋文の技術』『太陽の塔』『有頂天家族』『四畳半神話大系』があがっていました。

圧倒的に『夜は短し歩けよ乙女』の人気が高かったですね。

私も【#名刺代わりの小説10選】に入れさせてもらいました。

第7位 恩田陸さん(19票)

第7位は恩田陸さん!

この方も昔から有名な作家さんで、本屋大賞や山本周五郎賞など、たくさんの受賞作品がありますね。

最初に知ったのは映画化もされた『夜のピクニック』。

すごく青春だなあと思いながら読んだのがなつかしいです。

断トツで票が多かったのが『蜜蜂と遠雷』。

2017年に出た小説ですが、第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞しています。

それ以外には、『木漏れ日に泳ぐ魚』『チョコレートコスモス』『ユージニア』『六番目の小夜子』などがあがっていました。

第8位 太宰治(17票)

さて、ここでようやく日本の文豪がランクインです。

第8位は太宰治!

芥川龍之介や夏目漱石らを抑えてトップ10入りを果たしました!

太宰治といえば、誰もが知っているのが『走れメロス』です。

教科書にも載っている有名な小説です。

ほかの作家さんの書く『走れメロス』からのパロディもおもしろいですね。

そしてやはり太宰治で一番人気があったのは『人間失格』!

そのほか、『斜陽』『ヴィヨンの妻』『女生徒』『正義と微笑』などがあがっていました。

第9位 綾辻行人さん(16票)

いよいよ残りわずかとなってきました。

第9位は綾辻行人さん!

【館シリーズ】や『Another』などで有名なミステリー作家です。

私が初めて読んだのは、【館シリーズ】の『十角館の殺人』でした。

職場の後輩が綾辻行人さんの大ファンで、

「とにかく一度読んでください!」

といわれて読んだら、なんとおもしろいことか!

そこから『水車館の殺人』『時計館の殺人』『霧越邸殺人事件』と読み進めていきました。

今回の集計では、『十角館の殺人』が圧倒的に人気が高く、作家として16人が選んでいますが、そのうちの11人が『十角館の殺人』を【#名刺代わりの小説10選】に入れていました。

確かに『十角館の殺人』はおもしろい!

そのほか、『迷路館の殺人』といった【館シリーズ】、『Another』などが入っていました。

第10位 湊かなえさん(15票)

さて、ついにランキングも第10位になりました。

第10位は得票数15で2名。

1人目は、湊かなえさん!

湊かなえさんも実写化された小説がたくさんありますね。

一番票が集まったのはやはり『告白』です!

視点を変えながら一つの事件について語ることで、真相が明らかになっていくというタイプの小説になります。

それ以外にも有名作品が多い湊かなえさんですが、『Nのために』『リバース』『少女』『絶唱』『母性』『夜行観覧車』なども入っていました。

私は『贖罪』や『境遇』なんかも好きだなーと思います。

同率10位 米澤穂信さん(15票)

同率10位のもう一人は、米澤穂信さん!

やっとここで出てきました!

私が一番好きな作家さんである米澤穂信さんの登場です!

集計していても序盤なかなかほかの人から出てこなかったので不思議に思っていましたが、後半盛り返して第10位に滑り込みました!

米澤穂信さんは、

「この作品が突出していた!」

というものはありませんでしたが、9作品が上がってきており、広く愛されているのだなと感じます。

一番多かったのが、私の大好きな『儚い羊たちの祝宴』の5票。

次いで、『満願』の3票で、それ以外の作品に2票1票となっていました。

『満願』は2014年に、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」で国内部門1位!

史上初のミステリーランキング3冠に輝いたとして話題にもなりました!

それ以外の作品は、『インシテミル』『iの悲劇』『氷菓』『クドリャフカの順番』『追走五断章』『ボトルネック』『本と鍵の季節』が入っていました。

『氷菓』や『クドリャフカの順番』の【古典部シリーズ】も読みやすくおもしろく、読書初心者にはおすすめですね。

とにかく一押しの作家さんです!

【#名刺代わりの小説10選】人気小説ランキングトップ10!

続きまして、小説単体で見たときの人気もトップ10で紹介していきます!

【#名刺代わりの小説10選】を集計した小説のタイトルは全部で621タイトル!

全体的に小説としてみていくと、かなりばらけた印象です。

第1位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦さん 15票

小説ランキング第1位は、15票を獲得!

森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』です!

これはもうまちがいなくおもしろい小説なので、個人的には納得の結果です!

2006年11月に出版された『夜は短し歩けよ乙女』。

京都を舞台に、さえない男子学生の主人公と、黒髪の乙女の恋愛を描いた作品になります。

かわいらしくふざけた調子の文章で、終始にやにやしながら読まさせていただきました。

2017年には映画化もされており、星野源さんが声優をしたことでも話題になりましたね。

ちょうど逃げ恥が人気になったあとだったのもあるんでしょう。

関連商品もちょこちょこ出ていて、何気に日めくりも売られていました!

第2位『十角館の殺人』綾辻行人さん 11票

第2位になったのは、綾辻行人さんの『十角館の殺人』です!

作家部門では第9位でしたが、綾辻行人さんファン一押しの本作が小説部門第2位に駆け上がりました!!

1987年に出版された本書は、【館シリーズ】の第1作目にあたります。

 

舞台は角島という無人の島にあるかつて殺人事件が起きた十角館という館。

そこに推理小説研究会のメンバーが訪れて一週間過ごそうというところから物語は始まります。

この研究会のメンバーはそれぞれポウ、カー、アガサといったように、海外の推理作家からとったニックネームで呼びあっていて、そこもわりと好きなところでした。

これがデビュー作というから驚きです!

同率2位『告白』湊かなえさん 11票

同率2位は、湊かなえさんの『告白』です!

湊かなえさんも作家部門では第10位でしたが、小説部門では第2位に入りました。

たしかに湊かなえさんといえば、『告白』というイメージが強いです。

この『告白』もデビュー作なんですよね。

デビュー作って人気のある作品が多いのか、デビュー作だからこそものすごく力と情熱がこもった作品が生まれるのか。

『聖職者』『殉教者』『慈愛者』『求道者』『信奉者』『伝道者』からなる本書。

元々は第一章の『聖職者』だけだったようです。

でもこの『聖職者』がかなり引き込まれる内容で、『告白』という形でその続きが出たのは読者としてはとても幸せなことです。

松たか子さん主演で映画にもなっていますが、じゃっかん映画だけだと内容が伝わりづらいかもしれません。

第4位『容疑者Xの献身』東野圭吾さん 9票

第4位に入ったのは、東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』です!

私も『容疑者Xの献身』はお気に入りの一冊です。

【#名刺代わりの小説10選】に東野圭吾さんを選ぶとき、『容疑者Xの献身』にするか『手紙』にするかすごく悩みました。

【ガリレオシリーズ】の三作目にして初の長編となった本作。

湯浅教授と天才数学者との頭脳バトルが見ものです。

序盤で殺人の犯人はわかっているのに、読んでいてトリックがさっぱりわからない……。

読者も試されている良作です。

同率4位『人間失格』太宰治 9票

同率4位に来たのは、太宰治の『人間失格』です!

「恥の多い生涯を送ってきました。」

という出だしは、聞いた覚えがある人も多いのではないでしょうか。

日本の文豪の代表的な作品といえるでしょう。

私も高校生のころから何回も読んでいますが、読むたびに味わい深く、学ぶことの多い小説です。

人気があるだけあって、多くの出版社から出ているので、いろんな表紙のバリエーションがあっておもしろいです。

マンガで読めるのも出ていますね。

第6位『海辺のカフカ』村上春樹さん 8票

続いて第6位には三作品があがっています。

まず一作目は、村上春樹さんの『海辺のカフカ』です!

2002年に出版された本書。

村上春樹さんとしてはめずらしい15歳の少年が主人公となる作品です。

村上春樹さんの作品全体にいえることですが、内容が深く難しく感じる部分もあるため、読書好きにはたまらないのですが、読書初心者にはちょっとなかなか読み進めるのが大変なところもあります。

とはいえ、『海辺のカフカ』も一度は読んでほしい小説のひとつですね。

同率6位『図書館戦争』有川浩さん 8票

第6位の二作目は、有川浩さんの『図書館戦争』です!

これも私の大好きな1冊!

10冊の制限があるからなくなく【#名刺代わりの小説10選】に入れることができなかった小説です。

【図書館戦争シリーズ】としては、『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』の全四作と外伝二作からなります。

人気が高く映画実写化もアニメ化も漫画かもされていますね!

架空の日本が舞台で、メディア良化法という人権を侵害する表現を規制するための法律が存在する世界です。

そのため、本は思いっきり規制の対象。

法律に反した書籍は徹底的に検閲・弾圧を受け、ときには武力による制圧もあるという。

自由に好きな本が読めないなんて、本好きの我々からするととんでもない世界ですよね。

それに対抗する図書隊の闘いを描いた作品になります。

同率6位『蜜蜂と遠雷』恩田陸さん 8票

第6位の三作目は、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』です!

2016年に出版された本書は、第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞をダブル受賞した人気作です!

当時はどの本屋に行っても『蜜蜂と遠雷』が平積みされていました。

表紙のイラストも何気に目を引いてそれだけで手に取りたくなりますね。

音楽コンクールを題材とした作品ですが、そういった分野に見識がなくても楽しめる見事な小説です。

この作品からオーケストラコンサートも開催されています!

第9位『砂漠』伊坂幸太郎さん 7票

小説部門もあとわずか!

第9位は伊坂幸太郎さんの『砂漠』です!

大学でであった5人の男女の青春物語です。

東西南北にちなんだ名前の人物が集まることで、どうにも不思議な学生生活が生まれます。

「砂漠に雪を降らす!」という西嶋。

彼のような友人がいたらきっと学生時代は楽しいものになるだろうなと感じますね。

麻雀をするシーンもとても好きでした。

不可能を可能にする……そんな思いを湧き上がらせる小説です。

同率9位『流浪の月』凪良ゆうさん 7票

さて、ついに最後の1冊です。

同率9位は凪良ゆうさんの『流浪の月』です!

2019年7月に出版され、2020年には第17回本屋大賞を受賞した本書。

9歳のときに誘拐事件の被害者となった更紗と、更紗に声をかけ2か月一緒に暮らした19歳の佐伯文。

更紗が警察官に救助されるシーンが携帯電話による撮影から拡散し、二人の人生に大きな影響を与えます。

それから15年後に再び出会う2人……。

といった内容になります。

私自身、まだ凪良ゆうさんの作品を読んだことがなく、まずはこの『流浪の月』から挑戦してみたいと思います!

トップ10ではないけれど気になる小説たち

さて、惜しくもトップ10には入らなかったけれど、私の好きな本、気になる本がたくさんあがっていました。

その中から数冊紹介いたします。

まずは、我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』です!

これもまだ私が読んでいない小説。

殺人者をめぐる話のようでまるで明るい小説ではなさそうですが、かなり頻繁にTwitter上で目にするので一度は読んでみたい作品です。

続いて、気になっているのは、貴志祐介さんの『新世界より』

タイトルはずっと聞いたことがありつついまだ手にできていなかった小説です。

貴志祐介さんもトップ10には入りませんでしたが、作家部門、小説部門どちらもあと1票というところにいてとても人気があります。

彼の作品だとほかには『悪の教典』なんかがおもしろかったですね。

3冊目は森博嗣さんの『すべてがFになる』

こちらは映画にもなったから知っている人も多いと思います。

森博嗣さんは、2歳の娘が私のKindleをいたずらで触りまわしていて、いつのまにやら『神はいつ問われるのか?』を購入していたことで初めて読みました。

これがなかなかにおもしろく、森博嗣さんのほかの作品は何かなと調べてみると、こんな有名な作品があるじゃないか!と現在の読みたい候補に入っています。

娘のいたずらつながりで、4冊目は道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』

こちらも2021年の正月にきづけば購入確認メールが携帯に届き、また娘にやられたと思いつつも、興味深く読ませていただいた1冊です。

夏休み前の終業式の日、学校を休んだS君の家を先生に頼まれて訪れる主人公。

そこでS君が首をつっているのを発見しますが、その後先生と警察がかけつけたときにはS君がいなくなっていて、なにが起きたのだろうという話です。

途中から主人公の子どもらしからぬ雰囲気もでてきますが、すべてを読み終えると、なんともいえない感情がぐるぐるとしつつ、もう一度読もうという気持ちにさせられます。

最後に紹介するのは、米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』

今回惜しくもトップ10に入りませんでしたが、私が一番好きで何度も読み返している小説です。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル『バベルの会』。

そこに関連する人たちの間で起きる様々な5つの事件をまとめた作品です。

いずれも明るい話ではないのですが、ぞくっとさせられる言葉に本を離すことができずに最後まで読んでしまいます。

この本を紹介したいばっかりに、トップ10が終わった後も少し本の紹介をさせてもらったくらい好きな小説です!

おわりに

長くなりましたが、【#名刺代わりの小説10選】を集計結果いかがでしたでしょうか。

作家部門も、小説部門もかなり納得の結果かなと思うところもあります。

ただ今回は母数が100と多くないので、また機会を見つけて、増やして更新していこうと思います。

……なかなか大変な作業だったので100単位ずつできれば1000までは頑張りたいですね。

私自身も今回の集計で読みたい本がまたたくさん出て来てしまったので、今年は読書熱を燃え上がらせていきたいです。

みなさまの本選びの参考になっていると幸いです。