森博嗣

天才たちの思考力がすごい。森博嗣『すべてがFになる』のあらすじと感想。

小説の魅力っていろんなものがあります。

ミステリーであれば、そのトリックや謎解き。

魅力な登場人物に心惹かれて読み進めることもあれば、ストーリーがうまい場合もあります。

この本はどれも持っていておもしろかったです。

今回紹介するのは、森博嗣さんの『すべてがFになる』です。

以前から読みたいとは思っていましたが、なかなか手が伸びず。

だって、デビュー作のはずなのに分厚いんですよ。

その半分くらいで読みたい本がたくさんあったからそちらを優先していました。

しかし、読んでよかった!

いやー見事にすべてがFになりましたね。

『すべてがFになる』のあらすじ

犀川創平と西乃園萌絵は、愛知県にある妃真加島(ひまかじま)に向かった。

妃真加島にはその所有者である真賀田家が設立した真賀田研究所があり、私有地となる島には通常、立ち入ることはできない。

だが、萌絵の縁故によって、犀川とその研究室のメンバーが訪れることが許可されたのであった。

真賀田研究所には優秀な研究者が集い、研究漬の日々を送っていた。

その頂点に君臨するのが、真賀田四季博士であった。

彼女は現存する最高の天才で、名実ともに研究所の活動の中心人物。

しかし、過去に両親を殺した罪があり、研究所の一画に隔離されて、それから14年間、一度も部屋を出ることなく研究を行っていた。

直接会ったものは、ほぼおらず、必要があるときは、画面越しの通話をしたり、メールでのやりとりだけであった。

研究所に訪れた犀川と萌絵は、可能なら間賀田四季博士と会うことを希望していたが、四季博士は、研究者たちと連絡が取れない状態になっているという。

なにかあってはいけないと、四季博士の部屋の扉を開けようかと相談していると、その扉が自然と開き、中からロボットの上に乗せられ、ウエディングドレスを着た遺体が出てきたのであった。

死体は四季博士であった。

密室で入り口をカメラにも監視された部屋であったため、誰も出入りはできなかったことから、自殺かと思われた。

しかし、遺体の状態から他殺の疑いが出てくる。

だれがいったいどうやって……。

犀川や研究者たちは、四季博士の部屋に入って、手がかりを探す。

仕事部屋のパソコンは、ほとんどのデータが消されていたが、その中から犀川たちは不可解な文章を発見する。

そこには、「すべてがFになる」と書かれていた。

森博嗣作品との出会い

私が初めて読んだ森博嗣さんの小説は、『神はいつ問われるのか?』でした。

これはバーチャルが発展して、現実以上に重要視されている世界の話ですね。

すごくおもしろかったのですが、実は、読もうと思って購入したわけじゃなかったんです。

ある日、携帯をいじってたら、急にAmazonさんから購入通知が届いたんですよ。

「いや!買ってないし!何が起きた?」

と思ったら犯人はうちの娘(当時2歳)でした。

娘が私のKindleを、おもちゃにしてポチポチとボタンを押していたんです。

仕方がないので、娘からのプレゼントと思って読んだらこれがおもしろい!

そこから森博嗣さんに興味を持つようになりました。

ちなみに、同じように道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』も娘によって購入され、堪能させていただきました。

どんなきっかけでも、おもしろいものはおもしろいですね。

天才が登場する話

『すべてがFになる』は、YouTubeのほんタメで、ヨビノリたくみさんが紹介している動画を見たことをきっかけに読みました。

たくみさんはその中で、天才同士のバトルがすごい作品として紹介していたのかな。

森博嗣さんの作品って、天才と呼ばれるような人がたくさん出てきます。

天才とまでいかなくても、優秀な頭脳を持った人ばかり。

だから、登場人物の会話がちょっと難しいんですよね。

言い回しとか、内容とか、一回さらっと読んだだけだと理解しづらい部分も。

どうやったらこんな会話が思いつくんでしょうね。

でも個人的にはそういう文章って好きで、じっくり何度も読んじゃいます。

だから、森博嗣さんの作品を好きな人ってすごく好きだと思うし、一方で万人受けするタイプではないのかなって感じます。

森博嗣さんの作品を読むならここから

森博嗣さんってすごくたくさん作品を書いている人なんですよね。

シリーズ物としても、『すべてがFになる』のS&Mシリーズをはじめ、いくつもあります。

どこから読んでもおもしろいですが、一番のヒット作でもある『すべてがFになる』から読み進めるのがおすすめです。

これ一冊だけでも十分楽しめますし、S&Mシリーズは10冊あるから、そこまで一気読みでもいいのかな。

私もまだ全部読めてないので、これから少しずつ読み進めていきます。