小説

シャチと人間の絆にグッとくる。永原皓『コーリング・ユー』あらすじと感想。

2022年9月24日 nyoki シャチというと、海のギャングなんて異名もあり、どこか怖いイメージがつきまといます。 でも、この本を読むと、賢くてかわいい生き物だと思っ …

産まれた意味を問う。新井素子『チグリスとユーフラテス』あらすじと感想。

2022年9月18日 nyoki 地球の人口増加等により、これ以上地球に住むことができず、宇宙に新しい世界を求める。 理由は別にしても、いつかは訪れるかもしれない未来で …

共感覚を見事に描いた物語。珠川こおり『檸檬先生』あらすじと感想。

2022年9月15日 nyoki 色が溢れる世界。 その響きだけ聞けば、素敵にも感じるけれど、現実にはそれは苦悩を伴う。 音が、人が、数字が。 目にうつるも …

未来に向けてあがけ。青羽悠『凪に溺れる』あらすじと感想。

2022年9月9日 nyoki 夢とかやりたいこととか、きっと誰もが持っていた。 気づけばどこかに置いてきて、現実的な生き方をする。 そんな心を揺さぶる物語でし …

人は何かを捨て、選んで生きていく。青羽悠『青く滲んだ月の行方』あらすじと感想。

2022年9月6日 nyoki 学生時代ってただ楽しいだけではない。 誰もがその人にしかわからない苦悩と戦っている。 周囲からそうは見えなくても、くすぶり続ける …

これはぶっ飛んでる！波木銅『万事快調（オール・グリーンズ）のあらすじと感想。第２８回松本清張賞受賞作。

2022年8月30日 nyoki 読んでびっくり！ 「えっ！これが松本清張賞だったの？」 良くも悪くもそんな感想が生まれる小説でした。 今回読んだのは、波木 …

霊媒と論理で真相を！相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』あらすじと感想。

2022年8月30日 nyoki 久しぶりに、 「これはやられた！」 と思える小説でした。 「すべてが、伏線」という本の帯に偽りはなし！ 今回読んだの …

事実の裏の真実に戦慄する。米澤穂信『満願』あらすじと感想。

2022年8月20日 nyoki その出来事には、どんな意味が込められていたのか。 この人の描く世界には、不思議な謎が散りばめられている。 今回読んだのは、米澤穂 …

犯罪に駆り立てられた、切ない少年の物語。貴志祐介『青の炎』感想とあらすじ。

2022年8月18日 nyoki どこにでもいる１７歳の少年を犯罪に駆り立てたものはなんだったのか。 今回読んだのは、貴志祐介さんの『青の炎』です！  …

ぶつかり合い、研磨されていく。五十嵐貴久『コンクールシェフ！』あらすじと感想。

2022年8月13日 nyoki わずかな差が勝負をわける厳しい世界。 その小さな差を見逃さず、自分ができる最高の一皿を提供する。 そんなシェフたちが誇りをかけて …