小説を書く

小説初心者は何でもいいから書くこと!悩んだらインプットが大事!

小説を書きましょう!

「いや、書きたいんだけど何を書いたらいいの?」

そんな答えは世の中にありません。

あるのはあなたの頭の中にだけです。

書き出してみたら意外と書けるかも。

とはいえ、本当に何も思い浮かばないことってあります。

そんなときは、周囲のものからインスピレーションを受けましょう。

インプットすることで新しい構想が得られるかもしれません。

Contents

小説は何だっていいからまず書いてみること!

とにかく書くこと!

まずは書いてみること!

これに尽きます。

人間生きていればいろんなことがあります。

小説家を志した時点で、それまでの人生経験から、何か書きたいものがあるものです。

それはすごく短い短編になるかもしれないし、長大なファンタジーが生まれるかもしれない。

思いついた言葉の羅列だけかもしれません。

それでも、書いたことが起点となって、様々な方向に展開していくものです。

「人は誰でも一冊の本が書ける」

という言葉を聞いたことがありませんか。

それだけの経験を人は生きているだけで積んできています。

思いつかないときはインプットをしよう

それでも、何も書くことが出てこないかもしれません。

その場合は、インプットをしましょう。

小説を読むのでもいいし、映画やドラマを観るのでもいい。

テレビのニュースやバラエティから取っ掛かりになる情報を探すのでもいい。

なんだって小説の材料になるものです。

作家の中山七里さんは、

インプットの蓄積なくしてアウトプットはあり得ない。

(中山七里・知念実希人・葉真中顕『作家超サバイバル術!』より)

と断言しています。

中山七里さんは、2009年に第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『さよならドビュッシー』でデビューを果たした小説家です。

このとき48歳。

中山七里さんは筆が早いことで有名な小説家ですね。

デビュー10周年には、毎月刊行といって、一年間で12冊も本を出しています。

58歳のときにそんなことができるなんて信じられません。

そんな中山七里さんは、小説を書くかたわら、映画も観ますし本も読みます。

そうした行動によって次の作品が生まれてきているんですね。

さあインプットです!

小説でも、映画でも、漫画でもなんでもよし。

好きなものから吸収していきましょう。

3つのインプットについて

インプットには3つの種類があると、小説家の知念実希人さんは言います。

内科医をしながら小説家をされている方です。

〈天久鷹央の推理カルテ〉シリーズを始め、『優しい死神の飼い方』の〈死神〉シリーズ、映画化もされた『仮面病棟』、『祈りのカルテ』、『無限のi』など多くの人気作を出しています。

知念実希人さんが言うインプットとは、

〇『物語』のインプット

〇『知識』のインプット

〇『経験』のインプット

となります。

なんとなくイメージはできると思います。

『物語』は小説でも漫画でもドラマでも絵本でも何でもです。

そうしたものを読んでいくと、物語とはどういったものなのか、その要素というものが自然とわかるようになっていきます。

こういうジャンルの定番ってものもありますし、ミステリーなら早い段階で事件が起きます。

そこに『知識』が組み合わさることで深みが出てきます。

知念実希人さんは、内科医なので医学に特化した話を書くことができますね。

東野圭吾さんは、化学や物理学を小説に活かすことが多いです。

『ラプラスの魔女』だと硫化水素が出てきますよね。

それにどんな性質があるのかなんて、知らない人の方が多いと思います。

さらに、『経験』は『知識』を超えるものがある、と。

教師をした人にしか、本当の学校の様子はわかりません。

警察を経験した人にしか、現場の緊迫感を本当の意味で知ることは出来ません。

社会人であるなら、誰でも自分が持っている『経験』ってありますよね。

こうした、『物語』、『知識』、『経験』という視点でインプットを考えてみると、小説を書く上で題材探しに役に立つと思います。

真似してみるのも一つの手

インプットをしていく中で気に入るものも出てくると思います。

それを真似してみるのも一つの手です。

もちろん、登場人物から舞台、世界観、ストーリーまで真似してしまったら、ダメですよね。

でも、一つの小説からインスピレーションを受けるということはよくあることです。

『ミステリの女王』と呼ばれたアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』という小説があります。

この一冊から影響を受けて書かれた小説って片手では足りないくらいあるんですね。

〈館〉シリーズで有名な綾辻行人さんの『十角館の殺人』もそうですね。

どんでん返しが凄いミステリーと言えば、だいたい名前が挙がる小説です。

2022年に『黒牢城』で直木賞を受賞した米澤穂信さんも、『インシテミル』という小説を出しています。

『そして誰もいなくなった』と同じように、クローズドサークルもので、閉ざされた施設の中で、殺人事件が起きていきます。

これらの作品は、真似したなんて誰もいいません。

作家によってまるで別物に生まれ変わっているわけですから。

私が初めて書いた小説は、東野圭吾さんの『さまよう刃』に影響を受けたものでした。

また、恋愛と重い難病を題材にした小説もたくさんあります。

『君の膵臓を食べたい』、『余命10年』、『桜のような僕の恋人』などなど。

でも、どれも全然違うおもしろさがあるものです。

インプットが終わったらアウトプットへ

さあ、インプットは終わりました。

そしたらそれをどんどん出していきましょう。

いきなりパソコンに向かってもいいし、ノートには書きなぐってもいいと思います。

感じたこと、思いついたこと、疑問に思ったこと、おもしろかったこと。

そうしたものを書いて書いて書き連ねていくと、それらが組み合わさって形を作っていきます。

次第にそこから、

「こういう話が出来上がるんじゃないかな」

と思えるようになっていきます。

まだそこまでいくつかないなら、もう一度インプットに戻っていきましょう。

その繰り返しの中で、あなただけの物語が生まれていきます。