2004年から始まった本屋大賞。
いまでは本好きたちが注目する人気の文学賞の一つとなりました。
書店員が選ぶこの一年で最もおもしろかった本。
だから、どの年の受賞作を読んでも、間違いなくおもしろい。
私もようやく、過去の受賞作品を全部読み切ることができました。
そこで思うのは、
「本当に全部おもしろい!」
ってことです。
とはいえ、本屋大賞もだいぶ回数を重ねてきました。
どこから読んでいいのかって迷うと思います。
そこで、その中でも私が読んできて、特におすすめな小説を紹介していきたいと思います。
Contents
私が選ぶ本屋大賞おすすめランキング!
私が選ぶ本屋大賞おすすめランキング!
ということで、勝手におすすめする小説をランキングにしてみました。
自然と最近読んだものがやはり印象に残ってしまいますね。
第1位『蜜蜂と遠雷』恩田陸(2017年)
文庫本で上下巻の『蜜蜂と遠雷』。
けっこう分厚いのですが、さっと一気に読めるくらいにおもしろかった!
ピアノのコンクールを舞台にした作品ですが、ピアノがさっぱりわからない私にも、本から音が聞こえてくるような感覚になります。
天才たちがぶつかり合うさまも、天才じゃないけれど、自分の本質と向き合い、メロディを紡ぎ出す姿もぐっとくる。
本屋大賞の中で、どれが一番おもしろかったかと言われると、ぱっとタイトルが浮かぶのがこれです。
第2位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ(2021年)
孤独の中に生きる二人が出会い、互いに支え合っていく。
小説を読んで感動はよくするんですけど、涙が出るのってなかなかめずらしいんですよ。
それくらい好きな一冊です。
52ヘルツのクジラ、それは届けたい声があるのにそれを届けることができない孤独なクジラ。
人間だって同じように届けたい思いがあって、でもそれが届かなくて。
でもいつかどこかでそれに気づいてくれる人がいる。
そう思わせてくれる小説でした。
第3位『舟を編む』三浦しをん(2012年)
本屋大賞受賞作で初めて読んだのはこの本です。
三浦しをんさんの『舟を編む』。
辞書編纂をする出版社を舞台とした作品です。
辞書を作るなんて、地味でおもしろくなさそうに感じるんですが、そこには熱いものがあるのだと思わされます。
言葉ってこうやって生まれて、洗練されていくんだなって。
第4位『かがみの孤城』辻村深月(2018年)
言わずと知れた人気作家の辻村深月さん。
彼女の小説って文量が多くて最初ってなかなか手が出しづらいんですよね。
でも、読みだしたら本の厚みなんて全く気にならないくらいにおもしろいんですよ。
『かがみの孤城』もそんな一冊です。
中学生、高校生くらいの少年少女を描いた作品で、ある日、部屋の鏡が光り出し、その中に入るとそこには見たことのない城が。
少年少女の成長していく姿っていうのは何歳になってもいいものがあります。
将来、自分の子どもにも読ませたいですね。
第5位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(2019年)
これもまたすごく良かった。
家族の形態が7回変わった少女が主人公です。
母親との死別、父親の再婚、父親の海外赴任等、いろんなことがあって転々としていきます。
でも、それが必ずしも不幸というわけではない。
それぞれの場所で愛情を与えて育ってきた。
そういう愛の形もあるんだなって思います。
映画化もされてそっちもとても楽しめる作品でした。
おわりに
たくさんあるのでトップ5までの紹介とします。
どれを読んでもおもしろい、自信を持って紹介できる小説たちです。
他の受賞作もいずれも名作ぞろいなので、時間があれば全部一度は手に取ってもらいたい!
私も今後も本屋大賞をずっと追い続けていきます。