本の名言

東野圭吾作品の名言をまとめてみた!本の名言から生き方を考えよう!

私の好きな作家のひとりに東野圭吾さんがいます。

有名な作品がたくさんある作家さんですね。

〇<ガリレオ>シリーズ

〇<加賀恭一郎>シリーズ

〇<マスカレード>シリーズ

〇『手紙』

〇『さまよう刃』

〇『白夜行』

〇『ナミヤ雑貨店の奇跡』

〇『流星の絆』

〇『天空の蜂』

など、これ以外にもたくさんの名作を世に送り出しています。

そうした作品を読んでいくと、

「これは深いなぁ」

と思わされるセリフやフレーズが出てきます。

今回は私が読んでいいなと思ったそうした名言をまとめていきたいと思います。

少しネタバレになるセリフもあるので注意をしてくださいね。

 

Contents

<加賀恭一郎>シリーズ

『卒業』

<加賀恭一郎>シリーズの第一作目の『卒業』から。

まだ加賀恭一郎が大学生の頃の話になります。

”『恋人』というものは集中力をなくさせ、時間を浪費させる”

”あることを証明しようとする時、可能だということを証明するのより不可能だということを証明する方がはるかに困難”

”真実にはそれほどの価値はないのかもしれない。価値ある嘘というものも、あるいは存在するのかもしれない”

『どちらかが彼女を殺した』

<加賀恭一郎>シリーズ第三作目になります。

犯人であろうとされる人物が二人いるが、作品の最後までどちらなのかを明らかにせず、読者に考えさせるという一風変わった作品です。

”日本では芸術に生きることは罪悪を意味する”

”無意味な復讐は赤穂浪士だけでたくさんだ”

『悪意』

加賀恭一郎の独白と、容疑者の手記が交互に記される形で物語が進んでいく作品です。

”今の親は自分では全く本を読まないくせに、子供には読ませなきゃいかんと思っているわけだ。ところが自分に読書の習慣がないものだから、何を読ませていいのか見当がつかない。で、結局お役所の薦める本をあてがうことになる。ところがそんな本はお堅いばかりで少しも面白くないから、子供は本嫌いになる。そんな悪循環が延々と繰り返されている”

”教師と生徒の関係なんてのはね、錯覚の上で成り立っているんだ。教師は何かを教えていると錯覚し、生徒は何かを教えられていると錯覚している。そして大事なことは、そうやって錯覚しているのがお互いにとって幸せだということだ。真実を見たっていいことなんか何もないからね”

”辛い時や苦しい時に楽しそうに振舞うのは困難だが、その逆の芝居は大して難しくない”

”いじめに対して、親の愛情や教師の指導力などというものは、残念ながらあまり有効ではない。友情こそが、いじめに対する最大の武器である”

”人間には、たとえ他人のものでも、書かれた主観に同化したいという本能がある”

『嘘をもうひとつだけ』

<加賀恭一郎>シリーズ初の短編集になります。

どの短編も嘘が真実を見抜くためのキーワードとなっています。

”嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる”

”馬車馬みたいに走り続ける人間に、真の成功者はいない”

『赤い指』

<加賀恭一郎>シリーズ7作目。

家族がテーマとなります。

親の姿、家庭の在り方をすごく考えさせられます。

ここに出てくる家族みたいにはなりたくないなと……。

”どういうふうに死を迎えるかは、どう生きていたかによって決まる”

”刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。いつ解明するか、ということも大切なんだ”

『新参者』

加賀が日本橋に移動してからの話となります。

こちらも短編のようですが、一つ一つの話をとおして大きな一つの事件解決へとつながります。

”女性というのは複雑ですよ。仲が悪いように見えて、じつは本質はまるっきり逆だということは往々にしてあります”

”刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手だてを探し出すのも、刑事の役目です”

”かわいがることと大切にすることは違うんですよね。大切にするっていうのは、その子の将来のことまで考えて、その子にとって一番いい選択をし続けるってことなんだ”

『麒麟の翼』

個人的に、<加賀恭一郎>シリーズの中で一番好きな作品です。

家族の絆や人情を感じさせてくれます。

”固定観念や先入観を捨て、事実を拾い上げていけば、全く想像もしていなかったものが見えてくることもある”

”元気な頃に交わした約束など、何の意味もないといっているのです”

”死を間近に迎えた時、人間は本当の心を取り戻します。プライドや意地といったものを捨て、自分の最後の願いと向き合うのです。彼等が発するメッセージを受け止めるのは生きている者の義務です”

”君たちの人生は長い。いくらでもやり直しはきく。やり直すためにも自分自身を偽ってはいけない”

”ふざけるな。何が傷つけたくないだ。あんたは何が悪かったかわかっていない。なぜ杉野は青柳さんを刺した後、自首しなかったと思う?それはあんたが間違ったことを教えたからだ。過ちを犯しても、ごまかせば何とかなるー三年前、あんたはあの三人にそう教えたんだ。だから杉野は同じことを繰り返した。同じ過ちを繰り返した”

<ガリレオ>シリーズ

『予知夢』

<ガリレオ>シリーズの二作目。

オカルトのような現象を科学で証明していく。

東野圭吾さんは相当に勉強して書いているんだろうなと。

”すごい偶然が起きた場合、それはもしかすると必然だったのではないかと考えてみるのは、科学の世界では常識なんだ”

”最初は動機があったわけだよ。その動機のせいで熱くなり、犯行に走る。ところが、そのことでさらに顔が熱くなり、前後の見境がなくなり、次の犯行に及ぶ。悪循環の見本だ。気がついた時には、最初の動機なんかどうでもよくなっている”

『ガリレオの苦悩』

前作『容疑者Xの献身』があり、湯川と草薙刑事のコンビではなく、女性刑事の内海薫が湯川にアドバイスを求めに登場します。

”まずはやってみるーその姿勢が大事なんだ。理系の学生でも、頭の中で理屈をこね回すばかりで行動の伴わない連中が多い。そんな奴らはまず大成しない”

”うまくいったケースだけを誇張して発表する。科学者の世界では、それは常識なんだ”

”たとえ学んだことは忘れてしまっても、その経験は必ず別のことに生きる”

『聖女の救済』

この『聖女の救済』という言葉の意味がわかったとき、その執念にぞくっとさせられる。

”刑事家業に慣れるということは、人間性を少しずつ失っていくのと同義だ”

『真夏の方程式』

夏休みにとある島で出会った湯川教授と少年の物語。

湯川の見せる優しさにぐっときます。

”この世は謎に満ちあふれている。ほんの些細な謎であっても、それを自分の力で解明できた時の歓びは、ほかの何物にもかえがたい”

”何か行動を起こす時、人は常に選択を迫られる”

”わかんないものはどうしようもない、などといっていては、いつか大きな過ちを犯すことになる”

”世の中に完璧なものなどない。存在しないものを要求するのは難癖以外の何物でもない”

”一方を重視するだけで十分だというのは傲慢な態度だ。相手の仕事や考え方をリスペクトしてこそ、両立の道も拓けてくる”

”気になる、というのは知的好奇心が刺激されていることを意味する。好奇心を放置しておくことは罪悪だ。人間が成長する最大のエネルギー源が好奇心だからな”

”どんな問題にも必ず答えはある。

だけどそれをすぐに導き出せるとはかぎらない。人生においてもそうだ。今すぐには答えを出せない問題なんて、これから先、いくつも現れるだろう。そのたびに悩むことには価値がある。しかし焦る必要はない。答えを出すためには、自分自身の成長が求められている場面も少なくない。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ”

『夜明けの街で』

不倫の物語になります。

正直不倫をする人の気持ちはわからないですが、こういう感じなのかと考えさせられます。

あと読んでいくと女性って怖いなと思います。

”ごめんなさいーこれは便利な言葉ですよね。この言葉を聞いた相手はたぶん不愉快にはならないし、これを口にしさえすれば、少しの失敗は許してもらえる”

”人によって価値観が違うのだから、定義が違うのは当然のことだ。また、その時に置かれている状況によっても意見は変化する”

”一度きりなら浮気、継続性を感じさせた場合不倫”

”これは地獄だ。甘い地獄だ。そこからどんなに逃れようと思っても、自分の中にいる悪魔がそれを許さない”

”いいことを教えてやる。赤い糸なんてのは、二人で紡いでいくものなんだ。別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する。赤い糸で結ばれたってことになる”

”自分の長所をアピールし合うのが恋愛なら、短所をさらけ出し合うのが結婚だ”

『さまよう刃』

一人娘を少年たちに乱暴され殺された父親が、復讐のために、犯人の少年を追う話です。

この本が出た当時は、少年法についての議論が活発となっていたので、興味深く読ませてもらいました。

”裁判所は犯罪者に制裁など加えない。むしろ裁判所は犯罪者を救うのだ。罪を犯した人間に更生するチャンスを与え、その人間を憎む者たちの目の届かないところに隠してしまう。そんなものが刑だろうか。しかもその期間は驚くほどに短い。一人の一生を奪ったからといって、その犯人の人生が奪われるわけではない”

”少年法の壁は加害者を守る。そして殆どすべての法は被害者に対して冷酷だ”

『人魚の眠る家』

娘が、プールでおぼれてしまい、医師からは「おそらく脳死」だと判断されてしまった母親をめぐる物語。

医師から、脳死判定を行い、臓器提供をするか、回復の見込みはないが延命治療を続けるかの選択を迫られる。

主人公の薫子は、「娘は生きている」と言い、延命治療の道を選びますが、そこには並々ならぬ苦労も、周囲への影響もあるものです。

実際に自分がその立場になったら…と考えさせられる一冊です。

”人間には逃げ道が必要です。いついかなる時でも”

”自信がある時には積極的に動く。前向きに生きるための鉄則です”

”「ここだけの話」が、ここだけで留まる時代ではない”

”自分の置かれた待遇に不満を持つと、他人の生活が羨ましく思えてくる。しかし実際に相手の立場になってみると、それなりに苦労や悩みがあることがわかる”

”外からどう見えていようとも、その人にしかわからない苦しみがある。だから安易に羨んではいけない”

”一番大事なのは、御自分の気持ちに正直であることです。人の生き方は論理的でなくてもいいと思うのです”

おわりに

東野圭吾さん作品の名言でした。

ストーリーも好きですが、こうした一つ一つの言葉にぐっと引き込まれます。

ちょっとまだ紹介している作品が少ないので、今後、改めて読み返すたびに少しずつ気になった言葉を載せていきたいと思います。