宇山佳佑

限られた時間をどう生きるのか。宇山佳佑『ひまわりは恋の形』あらすじと感想。

七日間。

意外と長いようであっという間に過ぎ去るものです。

もし、自分が一年間で七日間しか活動ができないとしたら……。

今回読んだのは、宇山佳佑さんの、『ひまわりは恋の形』です!

宇山佳佑さんは、『信長協奏曲』や、『スイッチガール!!』などを手掛けた脚本家で、小説家としては、『桜のような僕の恋人』が有名ですね。

一年間で七日間しか起きていられない女性と、仕事がうまくいかず悩んでいる男性との恋を描いた物語です。

ここでは、『ひまわりは恋の形』のあらすじや感想を紹介していきます。

『ひまわりは恋の形』のあらすじ

大学四年生となり、就職活動で全滅をした日向。

家族からは生活費を払うように言われ、どうすればいいか頭を抱える。

そんなとき、友人から不思議なアルバイトを紹介される。

『桜の花びら、集めてみませんか?』

1枚1円で花びらを買い取るというバイトを見つけて、日向は必死に桜を集める。

受け渡し当日、日向は依頼主である雫に一目惚れをする。

雫にもらった名刺をもとに、とある花屋を訪れる日向。

しかし、彼女は、すぐに海外に行き、毎年、この時期にしか日本にいないという。

雫のことが頭から離れない日向。

一年後、日向は再び雫のもとを訪れる。

そこで日向は、雫が一年間で七日間しか起きていられないことを知る。

そこから日向と雫の距離ではなく、時間を隔てた遠距離恋愛が始まる。

精いっぱい生きること

一年間で七日間しか起きていられない。

それも、陽の光を浴びることができないため夜だけ。

そんな体になったとき、自分だったらなにができるのか。

時間があるということはそれだけで幸せなことなのだと痛感します。

実際に、家庭の事情や、自身の病気などで自分の時間が取れないって人もいますよね。

私も、家事に育児に仕事で、自由になる時間って一日でそんなに多くない。

でも、その残された時間って、どれだけ大切に使っているんでしょうか。

正直、だらだらスマホをいじったり、YouTubeを見たりしてることもけっこうあります。

「俺ってこれでいいのかな?」

そんなことを読んでいると思ってしまいますね。

まあそれだって、自分で選んでしていることですし、特別なことをするよりも、そうしただらっとした時間でも、自分で決めてそうしているって大事だなと思うんです。

自分の意思で決めたことなら、なんだっていい。

ただ、周りに流されてとか、なんとなくにならない人生にしたいなと感じます。

時間があればなんでもできる

『ひまわりは恋の形』は、限られた時間をどう生きるのかを問う物語です。

その中で気になったセリフ。

「時間さえあれば、人間なんだってできるよ」

(宇山佳佑『ひまわりは恋の形』P100より)

一年間で七日間しかない人が言うからこそ、重たい言葉。

時間ってのは有限で、それをなににどう使うか。

物理的に不可能なことだってやはりありますが、それでも多くのことは、時間とやる気さえあればできるもの。

できないのはやっていないから。

そこに時間と労力をかけていないから。

さて、自分のやりたいことはなんだろう。

まずはそこからかなーと思います。

おわりに

宇山佳佑さんの作品はまだ読んだのは二冊目です。

一冊目は、『桜のような僕の恋人』でした。

ほかの作品もタイトルだけは知っていますが、いずれも恋愛ものみたいですね。

もともと脚本家だからなのか、読んでいて、

「映画にしたらおもしろいんだろうな」

というふうに感じます。

きっとこれも映画化されるのかな。

その日を楽しみにしています。