「小説を書きたいのに集中できない!」
そんな悩みを抱えている小説家志望の方がたくさんいます。
私も書こう、書こうと思っているのに、机の前に座ってスマホをポチポチ。
またパソコンに向かったら今度は娘が突入してきて。
なかなか思うように執筆は進まないものです。
でも書かなくては小説はできあがりません。
新人賞を目指して小説を書く上で欠かせないのが、執筆環境をよくすることです。
それだけで小説を書くペースもやりやすさも雲泥の差があります。
環境にも、家族などの理解といった点と、実際に執筆をする場所や道具といった点から考えられます。
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家族の理解という環境
環境といってまず思い浮かべるのは、場所や道具かもしれませんが、それよりも重要なのは、家族がそのことに理解があるかどうかです。
独身ならともかく、結婚して子どももいれば、自分が小説を書きたいからといって、自由にはできないもの。
別の記事で、
「配偶者には小説家になりたいことを伝えて、理解してもらいましょう」
ということを書きました。
家にいるだけで家事に育児とやることは山積みです。
その中でまとまった時間を執筆に使うというのは、自分一人の判断では難しい。
そこで配偶者の協力が必要になってきます。
「休日の二時間だけ執筆に専念させてほしい」
「時間を作るために食事の後片付けはお願いしたい」
など、家庭によって内容は変わりますが、執筆するための環境を生み出すことができるようになります。
もちろん、勝手に、
「この時間は小説書くから来ないでよ」
なんて一方的に言うのではなく、きちんと相談して双方納得した上で行いましょう。
場所としての環境
どこで小説を書くのかというのはとても重要です。
私の場合、家の一室に机とノートパソコンを準備させてもらって、いつもそこで小説を書いています。
喫茶店が落ち着いて執筆できるという人もいますし、図書館を利用する人もいるでしょう。
実際に、喫茶店や図書館はとてもいいですね。
ノートパソコンと資料だけ持っていけば、ほかに邪魔するものはありません。
喫茶店で何時間も粘るのは気が引けるから、逆に時間を一時間とか決めて集中できます。
そうした、自分だったらここが集中して執筆できる場所!というものを見つけましょう。
家の中で執筆をするのであれば、できるだけ、執筆に関係のないものは片付けてから取り組むことをおすすめします。
私の執筆する部屋にあるのは、机といす、ノートパソコン、卓上スタンド、本棚だけで、あとは季節柄使わない物の置き場所になっているくらいです。
最近は、集中したいときは、スマホを別の部屋に放り出してから取り組んでいます。
道具としての環境
執筆のメインアイテム
デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン。
ぱっと思いつく執筆道具といえばこれらのどれかですね。
実際に小説を書いている人の場合、
ノートパソコン>>>デスクトップパソコン>スマートフォン>タブレット
と、圧倒的にノートパソコンを使用している人が多いです。
持ち運びのできる手軽さがやはり重要ですね。
次いでデスクトップPC。
スマートフォンやタブレットを使用する人もいますが、それだけで書く人は少ない印象です。
一昔前は、携帯小説なんてものも流行っていたので、書くものによってはそれもいいのかもしれません。
ちなみに私は、ノートパソコンとスマートフォンを併用しています。
基本はノートパソコンで原稿を書き、仕事の移動中などに、スマートフォンで、簡単なメモだったり、登場人物の履歴書などを作ったりしています。
ノート・メモ類
作家たるもの常にメモ帳を持ち歩けという言葉があります。
思いついたことってすごくいいアイデアと思っていても、ほかのことをしている間に忘れてしまうんですよね。
もったいないことをしたと思っても後の祭り。
だから常にメモ帳でもふせんでもいいので、ぱっと思いついたときに書くことができるものがあるといいですね。
メモって便利です。
別にちゃんとしたメモ帳でなくてもいいので、コピー用紙の切れ端でもなんでも、書ければそれでよし。
書いたものをあとで創作ノートにでも書き足しておけば、振り返って構想に使うことができます。
いすにはこだわりを持とう。
小説を書く上ですごーーーーーーーく重要なのはいす!
もうね、こいつはしっかり考えて購入しましょう。
私は最初に買ったいすは、なんとなくデザインが好き、って理由で買ったものですが、とても執筆に不向きな疲れるいすでした。
長時間座ると腰が痛くなるし、やたら重たいし、
「なぜ私はこれを選んでしまったのだ……」
と当時の自分をタコ殴りにしたい気持ちに駆られました。
いすを買うなら、お尻の部分と背もたれのクッション性、リクライニング性、通気性、車輪部分がスムーズに動くかどうか、高さの調節がうまくできるか。
このあたりは本当に重要です。
小説家の佐藤青南さんも、ご自身のYouTubeで、いすはいいのを買ったという話をしていました。
自分の体に直結するところだから、ここでストレスを感じたくはないですね。
スマホのアプリ
最近は、スマホで小説を書く人も増えているんですね。
だから、執筆をサポートするアプリも結構いいものが増えてきています。
私が使っているのは、『Nola』というアプリです。
登場人物設定や、起承転結、相関図なども作れて割と愛用しています。
無料会員と有料会員とあります。
有料になると、プロット作りの方法が増えたり、相関図をいくつも作れたりとかなりできることは増えます。
『Nola』で本格的に書くのであれば、有料会員の方ができることが増えていいのかもしれませんが、私のようにサポート的に使うなら無料で十分かな。
こうした執筆をサポートしてくれるアプリってそこそこあるので、いくつか試してみて、自分に合うものを見つけてください。
おわりに
小説執筆をできるだけストレスなく、効率的に行うには、上記したような環境づくりが大事です。
これを見ている人は、プロの小説家になりたくて、新人賞に向けて小説を書いている、もしくはこれから書こうと思っている人だと思います。
環境を整えることって、執筆をしやすくすると同時に、
「ここまでやったのだから頑張るぞ」
と、心理的にも自分を後押ししてくれるような気がします。
まずは環境づくりから。
そして、良い作品をたくさん書いて新人賞に応募していきましょう。