シリーズ

小野不由美〈十二国記〉シリーズの順番と時系列。自信を持っておすすめする名作です。

小野不由美さんの代表作の一つである〈十二国記〉シリーズ。

私が最初に出会ったのは高校生のころで、読んですぐに一気買いをしてしまうほどはまった作品です。

独特の世界観と見事な人の心理描写。

そして登場人物の成長していく姿にとても感動させられました。

そんな〈十二国記〉シリーズですが、タイトルだけ見るとどういう順番で出た作品かわかりづらいです。

そして時系列もかなりばらばらなため、どの時代だっけっと気になることも。

そこでここでは、〈十二国記〉シリーズの発刊順と時系列を簡単に紹介していきます。

Contents

〈十二国記〉シリーズの発刊の順番

〈十二国記〉シリーズの発刊の順番は下記のようになります。

『月の影 影の海』1992年(巧国、雁国、慶国)
『風の海 迷宮の岸』1993年(戴国、黄海)
『東の海神 西の滄海』1994年(雁国)
『風の万里 黎明の空』1994年(慶国、恭国、芳国)
『図南の翼』1996年(恭国、奏国、黄海)
『黄昏の岸 曉の天』2001年(慶国、雁国、戴国、範国、漣国、黄海)
『華胥の夢』2001年(短編集)
『丕緒の鳥』2013年(短編集)
『白銀の墟 玄の月』2019年(戴国)
『魔性の子』1991年(エピソード0としての扱い、日本)

発刊されたのは、最後に書いた『魔性の子』が最初ですが、舞台は日本であり、ホラー小説のような内容です。

〈十二国記〉シリーズの雰囲気ともまたかなり違いますね。

『風の海 迷宮の岸』とからみのある作品のため、どちらを先に読むべきか迷う作品でもあります。

『華胥の夢』と『丕緒の鳥』は短編集です。

長編を読んだ後のすき間を埋めるようにいろんなエピソードがあるので、これはこれでとてもおもしろいです。

これ以外にもドラマCDなども存在しますね。

〈十二国記〉シリーズの時系列

『月の影 影の海』の時代を基準に並べていきます。

約500年前『東の海神 西の滄海』
上記前後『青条の蘭』(『丕緒の鳥』の短編)
約400年前『漂泊』(『東の海神 西の滄海』のドラマCD付録)
約90年前『図南の翼』(恭王即位)
約12年前『華胥』(『華胥の夢』の短編)
約5年前『風の海 迷宮の岸』(戴王即位)
上記の後『冬栄』(『華胥の夢』の短編)
1年前『風信』(『丕緒の鳥』の短編)
基準年『月の影 影の海』(慶王即位)
基準年の直後『丕緒の鳥』(丕緒の鳥』の短編)
約1年後『書簡』(『華胥の夢』の短編)
約1年後(『書簡』の1か月後)『風の万里 黎明の空』
上記直後『乗月』(『華胥の夢』の短編)
和州の乱の後『帰山』(『華胥の夢』の短編)
和州の乱の後『落照の獄』(『丕緒の鳥』の短編)
約2年後『黄昏の岸 曉の天』『魔性の子』
上記直後『白銀の墟 玄の月』

小説の中だけで何年も経っているものもあるので、ざっくりとこれくらいと思っていただけると。

こうしてみても、やはり雁国の500年以上、統治が続いているのは圧倒的だなと感じますね。

奏国はさらに上ですが。

基本的には、時系列は前後しますが発刊順に読んでいくのが話も見えていいかなとは思います。

おわりに

簡単ですが、小野不由美さんの〈十二国記〉シリーズの発刊順と時系列を紹介してきました。

私が好きな小説を選ぶとしたら間違いなく上位に入る作品です。

まだ読んでいない人にはとてもおすすめのシリーズです。

〈十二国記〉シリーズの中のおすすめ本などはまた別途紹介していければと思います。