柚月裕子『ミカエルの鼓動』書評
2025年12月10日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
柚月裕子といえば、『孤狼の血』、『月下のサクラ』といった警察小説や、『教誨』のような犯罪をテーマにした作品を多数出している作家だ。 今回紹介する『ミカエルの鼓動』は医療の世 …
芦沢央芦沢央『嘘と隣人』感想 ― 身近な“嘘”が暴く人間の闇と“隣人”の危うさ
2025年12月5日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
私の大好きな作家の一人である芦沢央さん。 長編も濃厚で好きなんですが短編が特に秀逸。 『嘘と隣人』もまた、連作短編という形です …善と悪は相反するものなのか。『誘拐劇場』潮谷験
2025年11月30日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
私の職業がら、少年犯罪というものを扱うことは多い。 ここ数年で見ていくと、少年による薬物の使用というのは私が働き出した頃に比べて随分 …
小説『倒産続きの彼女』感想。新川帆立の『元彼の遺言状』の続編。
2025年6月9日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
人は生まれながらに平等か。 そう言われれば、 「平等なわけないじゃん」 というのが正直なところ。 生まれた時点で裕 …
小説人は善にも悪にも転び得る。岩井圭也『汽水域』レビュー
2025年5月25日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
汽水域という言葉を聞いたことがあるだろうか。 汽水とは、海水と淡水が混在した状態の液体のことをいう。 海に近い河川や沿海などで …
斜線堂有紀アイドル×恋愛は難しい?『星が人を愛すことなかれ』斜線堂有紀
2025年5月17日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
アイドルというと、恋愛禁止みたいなイメージが昔からつきまとうもの。 実際にファンからすると、推しに特定の恋人がいたら気持ちが萎えてしま …
鯨井あめ人生とは君にとってなにか、が見えてくる物語。『白紙を歩く』鯨井あめ
2025年1月19日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
人生って言葉に対してそれをどう捉えるかって人によって違うもの。 でも、そういうことって、ふだん生きているとあまり意識しないのかなとも思 …
その他創作?実話?小川哲『君が手にするはずだった黄金について』
2024年9月29日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
どうにも不可思議な小説のようなエッセイのような1冊と出会いました。 今回紹介するのは小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』 …
本屋大賞おすすめの本屋大賞受賞作ランキング!どれを手に取っても間違いない!
2024年9月9日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
2004年から始まった本屋大賞。 いまでは本好きたちが注目する人気の文学賞の一つとなりました。 書店員が選ぶこの一年で最もおもし …
小説すばる新人賞江戸の駕籠持ちを主役にした粋な小説。神尾水無子『我拶もん』第36回小説すばる新人賞受賞作。
2024年4月12日 nyoki ぶくらぼ。~books laboratory~
「我拶(がさつ)」という言葉を調べると、 「細かいところまで気が回らず、言葉や動作が荒っぽくて落ち着きのないさま。」 と出てきま …