宗教と聞くと多くの人は、
「自分には関係がないもの」
という印象を持つと思います。
実際にふつうに生きていたらあまり縁することってないんですよね。
あるとしても、葬式やご先祖様の墓参りくらいのものでしょうか。
初詣やクリスマスなんて行事もありますし、子どもが産まれたらお宮参りや七五三もあります。
ただ、そういった行事ってすでに宗教的意味合いは薄れていて、人生のイベントって感じですしね。
でも、意外と突然、宗教と縁をすることってあるんです。
付き合っていた彼氏や彼女が実は宗教に入っていた。
当然、夫、もしくは妻が宗教に入りたいと言い出した。
そして、
「実は宗教に入っているんだ」
と告白をされてしまう。
そうしたときにどう考えどう反応すればいいのでしょうか。
今回紹介するのは、『もしもパートナーが「宗教」に入っていたら』です!
パートナーから宗教に入っているのだと告白を受けた人のために、そうしたときの考え方を書いた本です。
ここではその内容を一部紹介していきます。
Contents
自分はどのタイプ?
本書の中では、宗教に入っていると告白を受けた場合、大きくわけると三種類の反応があるといいます。
〇「宗教なんて無理!」と拒否する
〇「あなたが言うのなら」とパートナーを信じる
〇「いったん話を聞こうじゃないか」と聞いた上で考える
なんとなく個人的には「宗教なんて無理!」って思う人が多いのではないかなって思います。
日本は無宗教の国というか、宗教というと変わった目で見る雰囲気がありますからね。
でも、本書の中では、そうした宗教→無理!と拒否することはもったいないと言います。
たとえパートナーが宗教に入っていたとしても、その関わり具合は人によって違う。
もしかしたら名前だけ入っていて、付き合っていても大して影響がないかもしれないと。
逆に、「あなたが言うことなら」とパートナーを信じて、そのまま容認してしまう。
それはそれで危険であると言います。
宗教の中には危険なものや金銭目的で信者を増やしているものもあるので、盲目的に「大丈夫だろう」と判断するのはよくない、と。
最終的に受け入れるのか拒否するのかは別として、まずは相手の話を聞いてみることが重要ということですね。
パートナーの話を聞く上で大切なポイント
本書の中では、パートナーから宗教に入っていると告白された際に、話を聞く上で大切なポイントが紹介されています。
たとえば、パートナーがどの程度宗教活動をしているのか。
上記したように、入信しているからといって、全員が全員熱心に宗教活動をしているわけではありません。
毎週のように集まりがある人もいれば、年に一回集まりに参加なんて人もいます。
名前だけ入っているけれど何も実際にはしていないという人も。
だったら辞めればいいのに……とも思うのですが、親が入っている関係もあり、辞めるのは難しいという人もいるようです。
こうしたパートナーの宗教に対する熱量がどの程度なのかって、今後の付き合いを考える上で重要です。
こうしたポイントが全部で8つ書かれていたのでそうした状況になった人の参考にはなるのかなと感じました。
宗教は怖いものではない?
宗教というと、
「なんか怖いなー」
と感じる人が多いのかなと思います。
私も、ぱっと宗教と言われると、ちょっと一歩引いてしまうかもしれません。
しかし、本書では、宗教は怖いものではないと言います。
もちろん、宗教には危険性もあります。
実際に近年でも宗教に入っている人による事件というのも存在します。
宗教にはまって財産を失ったなんて人もいます。
宗教の見極めは重要ですが、すべての宗教を恐れる必要はないというのです。
たとえばキリスト教と聞くと、そこまで拒否反応ってないだろう、と。
でも、あまりよく知らない新興宗教の名前が挙がると一気にうさん臭さが出てきますよね。
ですので、まずは知ること。
それが宗教においてもそれ以外のことにおいても大事なことになります。
おわりに
宗教の本ってそれなりに出ていますが、ちょっと変わった視点での本だったかなと思います。
実際に宗教に入っていると告白を受けると、宗教論よりも、
「何を考えればいいの?」
となるので、そうした考え方という点では参考になるのではないかなと思います。
パートナーが宗教に入っているというだけで、うまくいかなくなるのって悲しいことです。
しっかり相談し合って二人にとって最良の形を選び取ることができるといいなと思います。