小説家を目指していることって人に伝えるべきでしょうか。
伝える相手っていろいろ考えられます。
家族、職場、友人。
SNSなどで発信することもありますね。
どのあたりまで伝えた方がいいのか、伝えない方がいい場合はどんなときかなどを考えていきましょう。
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配偶者の協力があると力強い!
ここはよほどのことがない限り伝えるべき。
小説を書くのってかなり時間がかかります。
仕事が終わって、やっと家に帰ってきたと思ったら、部屋にこもってパソコンと向き合っている。
「いったい何をしているんだ?」
ってなってしまいます。
主婦の方だと、家事の傍ら、ある程度はまとまった時間が必要になります。
そんなとき、配偶者の協力があるととても捗ります。
家庭のことってやることがいっぱいですよね。
日常の家事にしたって、しっかりとやり切ろうと思えば、それだけで日々が過ぎていきます。
子どもが小さければ、育児にかなりの時間を割かれるでしょう。
家事も育児も、夫婦で行うのが今は主流です。
その中で執筆のための時間を作るにはある程度の理解が必要となります。
きちんと話しあっておけば、それだけで無用な摩擦も減りますしね。
子どもは言わなくても気づくもの。
子どもについては、あえて言う必要はないかな、と。
もちろん関係にもよりますが、小さい子どもだと幼稚園とかで、
「パパ小説書いてるんだよー」
なんて言われた日には、そこから他の保護者とかに伝わっていくこともあります。
中学生とか高校生なら、別に親がそういうことをしていてもあまり気にも留めないもの。
それに、言わなくてもなんとなく普段の行動でそのあたりは気づきますよね。
もちろん、子どもとの関係にもよりますが、まあいいかなと思います。
実家には何かしらの形ができてから。
自分の実家や配偶者の実家については、挑戦している段階では言わない方がいいです。
小説家を目指すことが悪いわけではないですが、それを聞いて素直に、
「すごいね!応援しているよ」
と言ってくれる人ばかりではないものです。
そんなことよりも、仕事をしっかりやって、堅実な生活を送るように言われることの方が想像しやすいかなと。
とはいえ、本気で新人賞を取るまで書き続けるつもりであれば、何かしらの成果が出た段階で伝えてみてもいいかなと思います。
少なくとも、新人賞の最終選考くらいには残ってから。
そのときには、自分の名前が載っている文芸誌を持って話すといいでしょう。
ただ、住んでいる場所が遠方なら正直、言っても言わなくても変わらないものです。
職場は言わない方がよい。
職場については、基本的に秘密にしておいた方がいい。
職場って、うわさが簡単に広まる場所です。
そして、それを聞いてよく思わない人というのも一定数います。
「小説なんて書いてないで仕事をちゃんとしろ」
と詰め寄って来る人だっているかもしれません。
余計な面倒ごとの原因となりかねないので言わないでおきましょう。
ただ、職場によっては、副業をする際に申請が必要だったり、そもそも禁止されていたりする場合もあります。
社内規定で小説を刊行することは可能なのかを調べておかないと、実は駄目でしたとなったら、ダメージが大きいです。
そうした意味で、口が堅くて信頼のおける上司に、小説家を目指しているが、会社的には大丈夫かを相談するのはありだと思います。
最終的には新人賞を受賞してからの話になりますが、最終選考に残れるようになるなど、現実味を帯びてきたら根回しが必要になってくるかもしれません。
友人はケースバイケース。
これは好きにしたらいいがな、という感じです。
私だったらよほど仲の良い友人、もしくは、同じく創作をしている人にしかいいません。
ましてや、飲みの席で、
「小説家に俺はなる!」
なんて酔った勢いで話すようなことはまずないです。
宣言することで、自分の退路を断って、執筆の意欲を燃え上がらせるというタイプの人はどうぞご自由に。
ただね、これも職場と同様に、友人にもいろんな人がいるし、陰で勝手に広まっていくのって怖いですよ。
SNSなどに投稿するならちょっと気をつけて。
TwitterやFacebook、YouTube、note。
いろんな媒体で、小説家志望の人の姿を見ます。
Twitterやnoteだと、すぐに小説家志望者とつながることができますね。
これってかなり有用で、自身の創作意欲の向上にもなるんですよ。
新人賞についても、自分ではわからない情報が流れてくることもありますし、フォロワーさんが、年に三本公募に出したと言えば、自分もそれくらいはと思わされます。
ただ、どこで誰が見ているかわからないので、注意した方がいいかなと。
友人くらいならあまりうれしくはないけど、まだよし。
これが職場の同僚がこっそり見ていたりすると、ちょっと面倒になるかもしれません。
もし、SNSやアプリで話すのであれば、それ用のアカウントを作って、自分だとわからないように発信するのがいいかなと思います。
おわりに
以上、小説家を目指していることをどこまで伝えるか、でした。
基本的には、家族だけ、身内だけ。
それ以外は必要最小限に抑えたほうがいいと思います。
妙なトラブルとか変なうわさを生まないためにも、人知れずこっそり頑張って、いざデビューしたときに、
「実は……」
と周囲を驚かせてあげましょう。