小説を書く上では、プロット作りが欠かせません。

特にこれから小説家を目指す人ほど、しっかりとした綿密なプロットを作成しましょう。

「プロットなんて必要ない!私はすぐに書きたい!」

という人もいると思います。

そういう方ほど、一度、きちんとプロットを作ってみてください。

そうすると、

「プロットがあって良かった!!」

という感覚を味わうことができます。

私も、小説を書き始めた当初は、プロットなしで、

「まあなんとかなるだろう」

と高をくくっていました。

よく、登場人物が動き出すなんて言いますからね。

でも、それは、プロットを面倒くさがった結果、どこに進めばいいのかわからない男を生み出しただけでした。

なぜプロットを作るのか。

そこには多くのメリットが存在するからです。

プロットとは行先を示してくれるものだ

以前書いた記事でも書いたように、プロットとは道標のようなものです。

人によっては地図だとか、設計図という言い方もします。

私はけっこう面倒くさがりで、なんとなくあいまいにしたまま物事を進めることが多い。

ですので、プロット作りも執筆初期は、あまり真剣にやっていなかったんですね。

でも、実際になにもなく書き始めて順調に進むのって、せいぜい4万字、5万字くらいでした。

小説全体の中盤に差し掛かったあたりで、

「あれ? どんなエピソードを入れればいいんだっけ?」

「この人物って、こんな人だったっけ?」

と、自分が書いている小説なのに疑問が次々湧いてくるんです。

おかしい、こんなはずではなかった……。

そうはいってもそこからまったく先が見えてこない。

結局、全体の構成を考え直してプロットのようなものを作ることになっていました。

最初からプロットがあれば、

「そうじゃないよー。こっちのほうがいいよー」

とプロットが教えてくれます。

結果的に書くスピードは速くなる

これは私の実感です。

プロット作りってそれだけでそれなりに時間がかかるものです。

このことをデメリットとして挙げる人も中にはいるんですよね。

でも、これって全然デメリットではなくて、単に小説の熟成期間を最初に持ってきているってことなんですよね。

上記したように、小説を書き始めた頃は、私もプロットなしで書いては、中盤でダメになっていました。

しかも、書きながら、

「次の展開はどうしたらいいか」

なんて考えるものなので、遅々として筆は進まない。

書きたいところはどんどん進むんですよ、そこにつなげる部分がもう本当にしんどい。

でも、プロットをしっかり練って、ここの部分が最後のここで生きてくるとかわかっていると、それだけで書きやすくなります。

進んでは戻ってという回数も減りますし、いちいち、途中で次の展開を考えなくていいので、結果的にはプロットを作った方が速く完成します。

矛盾がおきづらくなる

小説をプロットなしで書いていると、全体で見たときに矛盾が溢れまくりになります。

私の場合、登場人物がぶれぶれになっちゃいます。

プロット作りには、物語全体の構成だけでなく、登場人物の設定も重要です。

それを面倒くさがった過去の私は、スタートすごく悪いやつだった人物が、なぜか後半、良い人になっていたり。

にこにこ笑顔の人物が、実は腹黒いやつになっていたり。

最初からそういう設定ならいいのですが、途中で思いついて人物像を変えてしまうものだから、

「だれこれ?」

というくらいにずれることもあるんですね。

物語の構成にしてみても、全体でどうなるかわかっているので、妙なエピソードを入れて矛盾することを防いでくれる役割もあります。

修正がしやすくてとてもよい

小説を書いていると、

「やっぱりちょっと展開を変えたい!」

って思うことはよくあります。

それ自体は別に悪いことではなく、小説としてきちんと成り立っていれば、何度だって修正をするのがふつうです。

ただ、元々こうする予定だったけどやっぱりこうしよう!というのと、なんとなく書いてきたけど、こっちのほうがおもしろそう!というのでは意味が違います。

プロットがあると全体の流れも見えるので、一部変更を加えれば、

「じゃあこっちもこういう展開になるな」

とどこをどう直せばいいのかが一目瞭然となります。

何度もいうように、いま書いている小説の全体が把握できるということがとても重要になります。

将来の予行演習にもなる

あなたが書いた小説が新人賞を受賞!

デビューも決まり、ついにプロの小説家の仲間入りです。

そうなったときに、次は二作目をという話になりますね。

じゃあどうやって二作目を出すのかというと、いきなり原稿を書き始めるわけではありません。

まずは、自分が考えている作品のプロットを担当の編集者さんに見せることになります。

「私の頭の中に、物語はすでにある!」

と主張したところで、編集者さんにはそれはわかんないですよね。

相手だって商売なので、よくわからないものにゴーサインは出せないものです。

だとしたら、アマチュアの時代から、しっかりとプロットを作る経験をしておくほうがいい。

実際に、プロットなしでデビューして、その後、プロットの作り方がわからなくて苦労したという経験談もあります。

おわりに

プロットを作る上でのメリットでした。

それでも、プロットって、面倒くさそうって人もいると思います。

最初は箇条書きでもなんでもいい。

それくらいなら大した労力ではないですし、メモにちょろちょろっと短時間で書けますね。

そのうち、それを広げていけるようにもなります。

まずは、一文字でも書いてみることです。

次回は、プロットをどうやって作っていけばいいのかを考えていきます。