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話題の児童文学『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のあらすじ。

先日、テレビを見ていると、ある児童小説が話題になっていると放送していました。

廣嶋玲子さんの『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』です。

2013年5月から刊行され、2020年にアニメ映画化、テレビアニメ化され人気に火が付きました。

気になってアニメも見てみましたが、最初はなぜそんなに人気になったのかちょっとなぞでした。

ちょっとおどろおどろしいところもあるし、アニメだってそんなにきれいなものじゃないんですよね。

あわせて小説も読んでみましたが、でもなんだか続きが気になってしまう。

基本的なストーリーの流れは同じなのに、読みたくなってしまう不思議な小説です。

ここでは『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のあらすじや感想、教訓などを紹介していきます。

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のあらすじ

そこらの店ではまずお目にかかることのできない「ふしぎ駄菓子」。

それを売るのが謎の駄菓子屋・銭天堂。

でも銭天堂は誰でも見つけられるわけではありません。

「幸運をもとめる幸運な人だけが見つけられる店」なのです。

叶えたい望みと幸運をもった人だけが訪れることができます。

銭天堂の主は紅子さん。

古銭の柄の入った、こい赤紫色の着物を着て、まっ白な髪を大きく結い上げて、色とりどりのガラス玉のかんざしを何本もさした大きくふくよかな女性です。

紅子さんが勧めるお菓子は魅力的なものばかり。

どれもとてもおいしいだけでなく、食べると特別な効果を得ることができます。

でも説明書きはちゃんと読まなくてはいけません。

間違った食べ方や使い方をしたり、お客さまが調子に乗ってしまったりすると、とても恐ろしい事態がまっています。

幸せになれるかはお客さましだい。

「不幸は幸に、幸は不幸に。銭天堂は、お客をえらぶ。お客が幸せになれば、銭天堂の勝ち。不幸になれば、銭天堂の負け。はてさて、明日はどんなお客さまが、銭天堂にやってきますかねえ」

(廣嶋玲子『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』より)

銭天堂のふしぎな駄菓子たち

銭天堂では、とってもふしぎな駄菓子たちが売られています。

1巻の中では6つの駄菓子が登場していました。

〇型ぬき人魚

〇猛獣ビスケット

〇ホーンテッドアイス

〇釣り鯛焼き

〇カリスマボンボン

〇クッキングツリー

「型ぬき人魚」は、食べると水の中を人魚のようにすいすいと泳ぐことができるようになります。

泳ぎが苦手なお客さまにぴったりです。

でも、「型ぬき人魚」を食べたあとにスプーン一杯の塩水を飲まないといけません。

そうしないと、徐々に体が人魚化していってしまいます。

「猛獣ビスケット」はとてもリアルでおいしい猛獣たちのビスケット。

でも、猛獣を食べる前にきちんと調教師のビスケットを食べておきましょう。

すると猛獣たちはあなたのいうことを聞いてくれるでしょう。

もし猛獣たちに調教師を食べられてしまったら……。

もう誰も猛獣たちを制御することはできなくなってしまいます。

こんな風に、銭天堂のふしぎ駄菓子はおいしいだけでなく、特別な何かがあります。

詳細はわからないですが、それ以外にも下記のようなふしぎ駄菓子が売っているようです。

〇猫目アメ

〇骨まで愛して・骨型カルシウムラムネ

〇兵糧キャラメル

〇闇のカクテルジュース

〇妖怪ガムガム

〇銀貨チョコ

〇招き猫もち

〇虹色水アメ

〇ぶるぶる幽霊ゼリー

〇あかん棒

〇べっこう亀アメ

〇遠足缶

〇ツバメの卵まんじゅう

〇コウモリせんべい

〇あたりはずれスナック

〇うらめしパン

〇マフィア風のドン・チョコローネ

〇アラビアン・ライスシェーラザード風味

どれも楽しそうで食べてみたくなりますね。

兵糧キャラメルなんて、それ一つ食べるとずっと活動できそうです。

子どもが楽しく学べるシリーズ

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』は、ちょっと不思議な雰囲気のある楽しい児童小説です。

でも楽しいだけでなく、子どもたちに教訓を与えてくれるのかなとも思います。

短篇一つ一つは、10分もあれば読めるくらいの短い内容です。

ほとんどの場合は、登場人物の失敗でとんでもないことになります。

ふしぎ駄菓子の説明書をちゃんと読まなかったり、相手のふしぎ駄菓子を無理やり取り上げたり。

そうした中でちゃんとしなくてはいけないことを少しずつ学べるのかなと感じました。

一般的な道徳の本とかって読んでいてもなかなか子どもに響かないんですよね。

だから逆にこういった児童小説・児童文学の方が子どもたちも引き込まれて考えるのではないかなと思います。

著者・廣嶋玲子さんの他作品

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』の著者である廣嶋玲子さん。

この方って調べてみると、ほかにも児童用の小説をたくさん書いている人だったんですね。

『妖怪の子預かります』シリーズは、私も読んだことがありました。

主人公の弥助が妖怪の子どもを預かることになって毎日大騒ぎしながら奮闘する物語です。

あとは、 『十年屋』シリーズや『もののけ屋』シリーズも有名な作品です。

個人的にはいろいろ子ども用に読んでみましたが『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』がやっぱりおもしろかったかなと思います。

でもそれ以外の作品もそれぞれに味があっておすすめです。

おわりに

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』をはじめ廣嶋玲子さんの作品は、児童小説というだけあって子どもでも読みやすく楽しめます。

一部、ちょっと子どもには怖いかもしれないかなみたいなのもありますが、ここで紹介したものならどれも大丈夫かと思います。

アニメの『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』よりも私は児童小説の方が好きかな。

単純にアニメ版より小説の方がおもしろいと感じるのもありますし、子どもにはアニメで見るよりも本を好きになってほしいので。

ただいずれにしても見る価値のあるおすすめのシリーズです。