おすすめ本まとめ

タイトルがかっこよくて好きな小説8選!秀逸な言葉選びの数々。

小説のタイトルってすごく重要!

どの小説を読もうかなって迷っているときに、秀逸なタイトルに出会ったらつい手に取ってしまいます。

タイトルだけでなく表紙も素敵なら間違いなく購入です。

そんな大切なタイトル。

振り返ってみるとかっこよかったり素敵だったりするものがたくさんあるんですよね。

今回は小説の内容とか関係なく、タイトルが好きなものをばばーんと紹介していきます。

Contents

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

内容紹介(「BOOK」データベースより)
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たしてー。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

けっこう分厚い小説ですね。

タイトルすごくきれいだと思いませんか。

タイトルだけ見ると、純粋な恋愛ものかなーなんて勘違いしちゃうんですけど、それがもう見事に予想を裏切ってくれる良作です。

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

内容紹介(「BOOK」データベースより)
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

私のかなり好きな一冊です。

タイトルは「命短し恋せよ乙女」をもじったものですね。

でもとてもしっくりくる言葉でタイトルから楽しそうな雰囲気が出ています。

森見登美彦さんといえば、四畳半神話大系を始めとする四畳半シリーズや、ペンギン・ハイウェイなど独特の小説が多いです。

『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央

内容紹介(「BOOK」データベースより)
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。保身や油断、猜疑心や傲慢。内部から毒に蝕まれ、気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。第164回直木賞候補作。

芦沢央さんのタイトル選びもとても好き。

これ以外にも、『火のない所に煙は』とか、『許されようとは思いません』とか、『夜の道標』など、内容を想像したくなる作品が多数。

おすすめの小説家の一人です。

『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー

内容紹介(「BOOK」データベースより)
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。

言わずと知れたミステリーの女王。

タイトル自体が究極のネタバレなのに読者を満足させる面白さ!

『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン

内容紹介(「BOOK」データベースより)
高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて…。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、傑作謎解きミステリ!

これね、タイトル見た時に、

「殺人と自由研究なんてつながるわけないじゃんかー」

と思わず言いたくなりました。

でも、タイトルをじっと見ていると読みたくなるから不思議です。

『腹を割ったら血が出るだけさ』住野よる

内容紹介(出版社より)
高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。
しかしそれは、「愛されたい」という感情に縛られ、偽りの自分を演じ続けるという苦しい毎日だった。
ある日、茜寧は愛読する小説の登場人物、〈あい〉にそっくりな人と街で出逢いーー。 いくつもの人生が交差して響き合う、住野よる初の青春群像劇。

これも不思議なタイトルで内容もけっこう不思議な世界観。

住野よるさんもいいタイトルが多いんですよね。

デビュー作の『君の膵臓をたべたい』もそうですし、『青くて痛くて脆い』とか、『この気持ちもいつか忘れる』とか、『告白撃』とか。

そしてどれを読んでも考えさせられておもしろい!

『その可能性はすでに考えた』井上真偽

内容紹介(出版社より)
山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。

これ、タイトルに惹かれて読んだ1冊です。

『その可能性はすでに考えた』ってかっこいいですよね。

これが主人公の決め台詞なんですよ。

どこで出るかとわくわくしながら読み進めました。

『凪に溺れる』青羽悠

内容紹介(「BOOK」データベースより)
二〇一九年、無名のアーティストが歌う『凪に溺れる』という曲が、突如ネット上で拡散され始めた。その曲は多くの人々を魅了するが、後日、公式サイトにて、ボーカルの霧野十太が一年前に亡くなったことが発表される。なぜ今になって『凪に溺れる』が注目を浴びているのか。霧野十太とは何者なのかー。一人の天才音楽青年と、彼が作った歌を軸に、夢と現実との狭間で藻掻く六人を描いた著者渾身の青春小説。

小説すばる新人賞からデビューしている青羽悠さんですけど、エンタメ小説でありつつ、純文学っぽい雰囲気もある方ですね。

凪って海が穏やかな様子なのに、その凪に溺れるなんて文学的なタイトルですよね。

ぱっと見の強烈さはないけど、きれいな言葉だなって思ったので紹介しました。

タイトル一つで読者の関心を惹く

割と私はタイトルに惹かれて小説を手に取ることが多いんですよね。

逆にどれだけおもしろいって評判があっても、

「でも、なんかこのタイトルどうなんだろう」

って思って読まないこともかなりあります。

内容で勝負って人もいるんでしょうけど、最初の入口ってタイトルと表紙ですからね。

いいタイトルを見るだけで、どこか満足感を持ってしまうものです。