〈半沢直樹〉シリーズ

〈半沢直樹〉シリーズのあらすじを紹介!ドラマ第2弾に合わせて原作も読もう!

2020年7月。

ついにあのドラマが帰ってきます!

池井戸潤さん原作の『半沢直樹』です!!

 

『半沢直樹』のseason1は、2013年7月~9月までの全10話。

平均視聴率は28.7%とこれだけでも凄いのですが、最終話は視聴率42.2%というとんでもない数字を打ち立てました。

『半沢直樹』season2は、2020年7月~9月で放送されます。

ここでは、『半沢直樹』の原作や、あらすじ、season2に関わる原作を紹介していきます。

ただし、この記事で書いてあるのはざっくりとしたものです。

実際のドラマ『半沢直樹』season2の内容については、下記のリンクから放送の度に紹介をしていきます。

ネタバレ満載ですが、内容が知りたいという人はこちらの方が読んでもらえればと。

Contents

原作の〈半沢直樹〉シリーズ

原作の著者は、最初にも書いたように池井戸潤さんです。

池井戸潤さんは、『下町ロケット』や、『ルーズヴェルトゲーム』『陸王』『空飛ぶタイヤ』とたくさんの名作を世に生み出している作家さんです。

ドラマ化や映画化された作品も数多くあるので見たことある人の方が多いのではないでしょうか。

〈半沢直樹〉シリーズは、現時点で4巻まで出版されています。

〇『オレたちバブル入行組』

〇『オレたち花のバブル組』

〇『ロスジェネの逆襲』

〇『銀翼のイカロス』

個人的には、 3巻にあたる『ロスジェネの逆襲』が好きなので、今回のドラマ化は非常にうれしい!

いずれも銀行内での派閥争いや不正、権力闘争といったものが出てくるため、やや固いテーマに感じますが、主人公らしからぬ半沢直樹の言動もあって、一気に読めてしまう良書です。

恋愛要素もぜんぜんなく、男だらけなところもまたよい。

「やられたらやり返す」「倍返しだ!」「クソ上司め!覚えてやがれ!」といった強い言葉も印象的です。

原作とドラマとでは細かい点が異なりますが、基本的な流れは同じです。

シーズン1の最終話での土下座シーンも、原作だと1巻の方に入っているんですよね。

半沢直樹の夫婦の関係も原作とドラマとでは異なり、視聴者により受け入れやすく、また物語が後半に従い盛り上がるように編集したのだなという印象を受けます。

ドラマ『半沢直樹』シーズン1のあらすじ

第1部 大阪西支店編

「上を目指す」と公言する有能なバンカーである半沢直樹。

バブル経済末期に銀行に入行した半沢たちはいわゆる「バブル入行組」といわれる社員。

バブル崩壊から20年近くたち、「バブル入行組」が銀行の業務の中心を担う世代となった。

東京中央銀行大阪西支店の融資課長の半沢は、ある日、突然支店長の浅野から、西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付けるという話をされる。

新規の融資先にも関わらず条件は「無担保」という本来ならありえない条件付きで。

時間をかけて審査をしようとする半沢だったが、浅野の鶴の一声で融資が決定。

このことで営業目標を達成した大阪西支店は、名誉ある最優良店舗賞を初受賞すこととなった。

しかし、西大阪スチールは融資から3か月後に粉飾決算が発覚し倒産。

社長の東出は雲隠れし、この結果、東京中央銀行は融資額5億円は焦げ付くことに。

浅野は上層部に根回しをして、その全ての責任を融資課長である半沢に負わせようと画策する。

一週間後の聞き取り調査までに東出を見つけ出さなければ、責任を取らされ出向となる半沢。

一方で大阪西支店に、国税局の黒崎による査察が入ることになる。

コピー機に仕掛けたハードディスクから、黒崎もまた西大阪スチールを追っていることが知り、隠し資産があることを確信する。

一週間が過ぎ、聞き取り調査の日、半沢は、融資失敗の責任を自らに負わせようとする上司たちに真っ向から反発し、

「私は必ず5億を回収する! 二度と邪魔しないで頂きたい!」

と、5億円を取り戻すことを宣言する。

第2部 東京本店編

第1部で5億円を無事に回収することに成功した半沢。

成果を認められて東京中央銀行本部・営業第二部次長へ栄転する。

第2部は半沢が東京本店に栄転してから1年後の話。

 

金融庁検査を二週間後に控えた東京中央銀行。

大口の取引先である200億円の融資を行ったばかりの伊勢島ホテルが、資金の運用失敗で120億円もの損失を出していたことが発覚する。

金融庁検査でが伊勢島ホテルを実質破綻企業と認定されてしまうと、融資をした東京中央銀行は伊勢島ホテルの倒産に備えて、1000億円以上の引当金を確保する必要が出てくる。

それは、東京中央銀行の経営の根幹を揺るがすことになりかねない。

中野渡頭取は、経営再建の担当者として半沢を任命。

経営再建に向けて調査を進める半沢は、200億の融資が決定する前に、運営がうまくいっていないという内部告発をした人物がいたことを突き止める。

しかし、告発はもみ消され、告発をした経理課長の戸越は解雇されていた。

調査をする中でちらつく大和田常務の影。

そして金融庁検査では、第1部でも出てきた黒崎が現れ、次の検査までに120億円の補填案が出せなければ伊勢志摩ホテルは実質破綻先に分類すると告げる。

次々に引き起こされる問題の中、半沢は伊勢志摩ホテルを経営破綻から救うため奔走する。

「やられたらやり返す、倍返しだ!」という名言

半沢直樹といえばこのセリフ。

上司であった浅野には、「10倍返しだ!」。

大和田常務に対しては、「100倍返しだ!」とかなり激しく使っております。

ドラマでもよく聞くこの名言は、2013年の流行語大賞にノミネートされ、見事大賞を取りました。

子どもたちの間でも「倍返しだ!」が流行っていましたね。

でも原作ではこのセリフなかなか出てこないんですよね。

ドラマを盛り上げるために印象付けて使っていたようです。

シーズン2でも今からどれだけこのセリフが聞けるか楽しみです。

シーズン2に関わる2冊のあらすじ(ネタバレ注意)

2020年7月から放送される『半沢直樹』のシーズン2。

最初に書いたように、〈半沢直樹〉シリーズの『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』がドラマ化されます。

簡単にあらすじを紹介します。

『ロスジェネの逆襲』

半沢直樹が子会社の東京セントラル証券に出向になって約2カ月。

東京セントラル証券に電脳雑伎集団の平山社長夫妻が訪れる。

東京スパイラルという会社を買収し、その上でアドバイザー契約を結びたいという内容であった。

しかし、スパイラル側が容易に買収を受け入れるとは考えられない。

買収を行うとすれば、相手の同意を得ることなく、株式を買い集める敵対的買収になるであろうことが予見された。

半沢は、東京セントラル証券は業歴が浅く、大型買収のノウハウも持ち合わせていないため、この件に対しては慎重な姿勢を見せていた。

しかし、部下の諸田はこの案件が成功すれば、巨額の手数料が入ることから、腹心の部下たちで編成したアドバイザーチームにスキーム(計画)を練らせていた。

三木率いるチームのスキームは一向にまとまらず、内容を伝えに行った時には既に手遅れで、対応の遅さに痺れを切らした平山から契約破棄を申し伝えられる。

一方で、半沢は、同期の渡真利忍から、銀行の証券営業部が平山と買収のアドバイザー契約を結んだことを知る。

平山から契約破棄をされたが、実際は対応の遅さのためではなく、銀行がメインバンクの立場を利用して子会社の大仕事を“横取り”したのであった。

そしてそれは、東京セントラル証券の情報を銀行側にリークした人物がいることを示していた。

半沢は、やられたことはやり返すと意気を強め、この買収劇の裏に隠された真実を突き止めるのであった。

 

『銀翼のイカロス』

帝国航空は業績悪化によって2度にわたり再建計画の下方修正を行うが、業績回復の兆しがみられない。

政権与党である憲民党がようやく重い腰を上げて「帝国航空経営改善の為の有識者会議」を発足。

帝国航空の再建計画を練るが、計画は一向にまとまらずにいた。

東京中央銀行もまた、帝国航空に対し700億円を超える巨額の融資を行っていた。

しかし、東京中央銀行でも再建計画がまとまる気配がない。

事態を重く受け止めた中野渡頭取は、帝国航空の再建案のフォローするように、半沢を再建担当に任命する。

それまで帝国航空を担当していた審査部の曽根崎と帝国航空の馴れ合い体制を知った半沢は、本気で経営再建をするつもりがなければ追加融資はできないと毅然とした態度で帝国航空に再建案を提示する。

ようやく後がないこと認識した帝国航空上層部も渋々ながらも半沢の再建案を受け入れる。

しかしタイミング悪く、憲民党から進政党への政権交代が起きる。

国土交通大臣に就任した進政党の白井亜希子は、帝国航空の再建案を白紙撤回。

諮問機関として、「帝国航空再生タスクフォース」を発足する。

しかし、その再建案は、融資をしているすべての金融機関に、一律7割の債権放棄を求めるもので、銀行側としては到底受け入れられるものではなかった。

当然、半沢も要求を拒絶するが、常務である紀本はなぜか受け入れることを前提に行内で話を進めていた。

半沢は、多くの敵を目の前にしながら、帝国航空再建のために尽力を尽くす。

とすごく簡単にですがあらすじを紹介しました。

シーズン1と同様に、ある程度原作と違う点も出てくるでしょうが、大枠の設定はかわらないのではないかと思います。

第3巻の『ロスジェネの逆襲』のロスジェネとはロストジェネレーション(失われた世代)のことを指します。

バブル崩壊後の失われた10年といわれる時期に就職をした世代ですね。

そのロスジェネ世代と半沢が手を取り合って問題と向き合うことになります。

『銀翼のイカロス』では、ついに国会議員が敵になります。

そんな大きな権力をもった相手とどう立ち向かうのか、ドラマでどう表現するのか見ものです。

おわりに

『半沢直樹』のドラマシーズン2に向けてあらすじなどを紹介しました。

シーズン1があまりにもおもしろかったため、今回もとても期待しています。

ちょうど仕事の研修中であったので、研修員で集まってみていたのがとても懐かしいです。

『ロスジェネの逆襲』自体も単品でおもしろい作品なので、いきなりドラマのシーズン2からでも楽しめること間違いなし。

でも、より一層楽しむためには、シーズン1を見るか、それに該当する『半沢直樹』の1巻2巻を読むことをおすすめします。

2020年夏ドラマで一番期待がもてる『半沢直樹』。

どうせなら思いっきり楽しみましょう!