”人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない
何かを得るためには、それと同等の対価が必要になる
それが、錬金術における等価交換だ”
(荒川弘『鋼の錬金術師』より)
これは名言でしたね。
今回紹介するのは、荒川弘さんの、
『鋼の錬金術師』です!
とても有名はマンガですよね。
『ハガレン』は多くの人にぜひ読んでほしい名作です!
世界累計売上部数7000万部突破しております!!
『月刊少年ガンガン』で2001年8月号から連載が始まり、2010年7月号まで合計108話。
単行本で全27巻で完全版だと全18巻になります。
Contents
『鋼の錬金術師』のあらすじ
舞台は錬金術が栄えるアメストリス国。
主人公は、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの兄弟。
アメストリスの片田舎、リゼンプールで産まれ育ち、高名な錬金術師であるヴァン・ホーエンハイムを父親に持つ。
エドとアルが幼い頃に父親は突然失踪する。
母親のトリシャは女手一つで二人を育てるが、病に倒れ帰らぬ人に。
父親の書庫で勉強をして錬金術を使えるようになっていた二人は、母親を生き帰らせるために更なる錬金術の研究を始める。
数年後、研究を完成させることができた二人は、母親を人体錬成しようとするが錬成は失敗。
エドは左足を、アルは身体すべてを失う。
エドはアルを取り返すために自分の右腕を犠牲にして、鎧にアルの魂を定着させることに成功する。
絶望に打ちひしがれる二人であったが、エドの右腕と左足、アルの身体を取り返すために立ち上がる。
エドは右腕と左足に機械鎧(オートメイル)を装着し、国家錬金術士となり、身体を取り戻すための旅を始めることとなる。
といった内容になります。
ホムンクルス、賢者の石といった錬金術に関する言葉が重要なキーワードになります。
舞台設定としては、19世紀の産業革命期のヨーロッパのようです。
ダークファンタジーの要素がありながら、コミカルなタッチと表現で、暗い印象を与えずに最後まで楽しく読める一冊です。
『鋼の錬金術師』の実写化とアニメ化
『鋼の錬金術師』は、2回のアニメ化と実写化がされています。
〇『鋼の錬金術師』(アニメ)2003年~2004年
〇『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(アニメ)2009年~2010年
〇『鋼の錬金術師』(実写映画)2017年12月
となります。
アニメ版『鋼の錬金術師』
上記したとおり、アニメ版は2回放送されています。
2003年から2004年のアニメでは、アニメの放送が原作に追いついてしまうことから、途中からは完全なオリジナルストーリーになっています。
全51話見ましたが、原作と違いすぎて個人的にはあまり好きではなかったかな。
錬金術やホムンクルスの設定も違うところが多くて違和感が。
雰囲気も、マンガに比べて少し暗い雰囲気がありました。
ハガレンの魅力の一つであるコミカルな様子がかなりなくなってて残念でした。
2009年から2010年の
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』
は完全に原作に忠実な内容になっています!
全62話ありましたが、もう5回くらい見返してしまっているくらい好きなアニメです!
全62話ってのもすごいですよね!
最近は10数話で終わることが多いのに、一気に62話です!
どれだけ人気があったのかがわかります。
内容もキャラクターも原作に沿っていて、大満足でした!
この二作品は、主題歌もいい曲が多かったです。
『鋼の錬金術師』では、
〇ポルノグラフィティの『メリッサ』
〇L’Arc〜en〜Cielの『READY STEADY GO』
〇 ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』では、
〇yuiの『アゲイン』
〇スキマスイッチの『ゴールデンタイムラバー』
〇CHEMISTRYの『Period』
といったように有名で素敵な曲がいっぱいです。
実写映画『鋼の錬金術師』
申し訳ないですが内容的にはとても残念です……。
最近見た実写映画の中でもとても残念です……。
まずキャスト!
エドワード・エルリック – 山田涼介
アルフォンス・エルリック – 水石亜飛夢
ウィンリィ・ロックベル – 本田翼
ロイ・マスタング – ディーン・フジオカ
リザ・ホークアイ – 蓮佛美沙子
エンヴィー – 本郷奏多
ドクター・マルコー – 國村隼
コーネロ教主 – 石丸謙二郎
グレイシア・ヒューズ – 原田夏希
トリシャ・エルリック – 平田薫
グラトニー – 内山信二
マリア・ロス少尉 – 夏菜
ショウ・タッカー – 大泉洋
マース・ヒューズ中佐 – 佐藤隆太
最初にキャストを見たときも、
「うーん。これは……」
という第一印象。
原作に合わせるというより、人気のある人を入れましたという感じでなんとも……。
唯一良かったかなと思うのは内山君のグラトニーくらいでしょうか。
そして実際に見てみて、
「あぁやっぱり……」
という感じです。
なんなんでしょう。なにがしたかったのでしょう。
そもそも日本人でハガレンをやるのに無理がありましたよね。
洋画で作られた方が期待できそうです。
終わりに
『鋼の錬金術師』は、ただマンガとして面白いだけでなく、生と死について、人の絆について、生き方についてといろんなことが学べます。
ぜひ一度手に取っていただけたらと思います。
荒川弘さんの作品は、『鋼の錬金術師』に限らずいい作品が多いですね。
私は、農業高校を舞台にした『銀の匙』がすごく好きです。
『アルスラーン戦記』もいいですね。
荒川弘さんが好きならこのあたりの作品も目をとおしてみるといいかと思います。