漫画

ダイビングを題材にした漫画!数は少ないけど海の描写は秀逸!

スキューバダイビング。

酸素ボンベを背負い、海の中を自由に泳ぐスポーツ。

私が初めてスキューバダイビングを体験したのは社会人2年目のとき。

大学時代の友人に誘われて軽い気持ちで参加してみました。

初めてのダイブは伊豆の伊東。

透明度はあまりよくなかったけど、地上にいるのとはまったく違う圧倒的な世界に魅了され、それから本格的にスキューバダイビングを始めました。

さあこの感動を自分の友人たちにも知ってもらいたい!

でもまずは興味を持ってもらうところからかな、漫画とかあれば入りやすいかなと思ったところ、スキューバダイビングの漫画ってぜんぜんない!!

あんなおもしろいスポーツなのになぜ!!

とはいえその数少ない漫画はこれがおもしろい。

それだけでもたくさんの人に読んでもらいたいと紹介します。

Contents

『ぐらんぶる』

スキューバダイビングを題材にした漫画というと、今のところ2作品あります。

そのうちの一つが『ぐらんぶる』!

1巻の表紙だけ見ると、飲み会をやっていて、可愛い女性もいて青春って感じですが、これがまあ、とてもバカな漫画でおもしろい!

主人公は、表紙の真ん中の青い髪の男性。

北原伊織18歳(アニメでは20歳設定)。

高校卒業し、大学進学にあわせて、伊豆でダイビングショップを営んでいるおじの家に居候します。

男子校出身だったため、大学は彼女も作って絶対青春するんだと固い決意のもと伊豆に来ますが、そこで出会ったのは全裸の男たち……。

彼らは伊織が通う伊豆大学のスキューバダイビングサークルのメンバー。

彼らといると、再び灰色の青春となってしまうと思った伊織は逃げ出そうとしますが、なんだかんだスキューバダイビングの魅力にとりつかれることになります。

基本的にはギャグマンガ。

男性の裸がほぼすべての話に出てきます。

『あまんちゅ!』

『ぐらんぶる』よりも5年も前に連載が始まった『あまんちゅ!』

スキューバダイビングがどんなものか知るという点では、『ぐらんぶる』よりもこっちの方がいいかもしれません。

『ぐらんぶる』はおもしろく、私も全巻そろえていますが、いかんせん、海に潜るシーンが少なすぎる。

『あまんちゅ!』は海の魅力がたくさん詰まっていて、読んでいるだけで潜りに行きたくなる素敵な作品です。

著者の天野こずえさんは、『ARIA』を描いた人でもあり、彼女の水の描写がとても好きです。

どちらかというと、『あまんちゅ!』の方がきちんとスキューバダイビングの漫画って感じではあります。

対照的な『ぐらんぶる』と『あまんちゅ!』の2作品

さて、数少ないスキューバダイビングの漫画である『ぐらんぶる』と『あまんちゅ!』。

よくこの『あまんちゅ!』と『ぐらんぶる』は比較されて紹介されることもあります。

「『ぐらんぶる』は、汚い『あまんちゅ!』」

なんてあまりよくない表現もありますが、どちらもスキューバダイビングの魅力を紹介しつつ、ぜんぜん別の方向に進んだ漫画かなと思います。

 

『ぐらんぶる』は登場人物が男性中心で、ギャグテイスト、男どもはすぐ裸になる、やたらとひどい飲み会をする……。

そんなところから上記したような表現が出てきたんですかね。

私は『ぐらんぶる』大好きだからすごく楽しく読ませてもらってますが。

一方で『あまんちゅ!』は登場人物が女性中心の青春っぽい感じ。

『ARIA』のときもそうでしたが、きれいな描写がとても素敵な作品です。

とうぜん、こちらも私は大好きです。

そもそも漫画の方向性も傾向も違う作品なので、比較してどうこういうものではないのですが、それぞれに魅力があって楽しめる漫画かと思います。

スキューバダイビングを知るにはちょうどいい…かも。

どちらもスキューバダイビングが題材となっているので、スキューバダイビング自体を知るにはちょうどいい作品です。

『ぐらんぶる』は海のシーンがわりかし少なく、漫画の中でも自分たちがなんのサークルか忘れているシーンもあります。

でも、主人公の伊織たち新1年生が初めて海に潜るところや、ダイビング講習を受けるところでは、スキューバダイビングの大切なところがきちんと押さえて紹介されています。

ダイビング講習ってこういうものなんだってのもわかっていいかなと思います。

スキューバダイビングの危険性であったり、逆にこういう対策をしているからその危険を最小限にしているというのもわかります。

見たことのある景色が描かれている!

スキューバダイビングをやっている人視点で見ると、

「ここってあのダイビングスポットかな」

というのを感じられてそれもまた面白いです。

私はふだん伊豆の海でダイビングをしていて、たまに沖縄で潜ります。

『ぐらんぶる』は伊豆が舞台なので、もしかしたらこのページはあそこを参考にしたのかなと読んでいてわくわくしますね。

そして自分もまた潜りに行きたいという気持ちにさせられてしまいます。

おわりに

スキューバダイビングを題材にした漫画は、『ぐらんぶる』と『あまんちゅ!』くらいのものです。

どちらもスキューバダイビングの経験者、未経験者問わず楽しめる作品なのでおすすめです。

2作品ともアニメ化もされており、『ぐらんぶる』は2020年に実写映画化もされました。

果たして実写にしてよかったのかと疑問もある作品でしたがなかなかおもしろかったです。

単純に漫画としても楽しめるし、スキューバダイビングを知ることもできるので気軽な気持ちで手に取ってもらえたらと思います。